福岡で新型コロナウイルスの感染が再び広がっています。
13日からはお盆に入り、大人数で集まる機会も増えることから、医療機関は注意を呼びかけています。
福岡市西区のクリニック。
午前9時の診察開始と同時に、患者が次々に発熱外来を訪れました。
発熱した人の多くが…。
◆院長
「検査させてもらったら、コロナになってるんですよね」
◆患者
「職場で3人くらい…」
◆院長
「職場で3人くらい出てる?それからでしょうね」
このクリニックでは、3週間ほど前から新型コロナの患者が急増し、今週に入っても陽性と診断される人が相次いでいます。
◆やまもとホームクリニック 山本希治院長
「きょうはとても多いと思います。(診察開始から)1時間10分くらいですが、15人くらい来てるいるので20人超えそうな感じです。その中でもコロナの方は半分以上はいる感じなので」
県内の定点医療機関で8月3日までの1週間に報告された新型コロナの感染者は894人で前の週の1.38倍と増加傾向が続いています。
感染拡大の背景にあるとみられているのが、この夏の猛暑です。
◆やまもとホームクリニック 山本希治院長
「今年は猛暑ですので、今までみたいにマスクをしての生活が難しいと思う」
「ノーマスク」による感染拡大。
さらに夏場はエアコンの効いた室内で換気がおろそかになり、感染リスクが高まるといいます。
こうした中、13日からは人と会う機会が増えるお盆を迎えます。
12日にクリニックで陽性となった患者の中には、帰省先で感染したとみられる人も…。
◆院長
「まわりで熱の方おられますか?」
「長崎に帰省された。じゃあその時になったんですね」
山本院長は基本的な感染対策を徹底した上で、体調が優れない場合は、重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患を持っている人と、長時間接触しないよう呼びかけています。
◆やまもとホームクリニック 山本希治院長
「感染対策っていうのは今まで通りなんですけど、しっかり手洗いうがいをしていただきたいなと思います」
また、県内では新型コロナだけでなく、ほかの感染症も拡大しています。
激しいせきが続く「百日ぜき」の報告数が、直近の1週間で106件と多い状態が続いていて、今年に入っての累積報告数は去年の45倍となっています。
特に生後6ヶ月未満の乳児は重症化しやすく、死亡するおそれがあるため注意が必要です。
そしていわゆる「リンゴ病」(伝染性紅斑)は12週連続で「警報レベル」となっているほか「手足口病」も広がっていて、県は基本的な感染対策を呼びかけています。