9日から降り続く大雨で福岡県内各地では大きな被害が出ています。

◆記者リポート
「がけ崩れが起きた住宅街の現場です。コンクリートは大きく崩れまして、今も住宅に押し寄せたままとなっています」

北九州市戸畑区高峰の現場を高いところから見てみると、新たな崩落が起きてもおかしくない危険な状態が続いています。

現場の下の家に住む人は…。

◆近くの住民
「上のブロック塀、あれが完全に浮いてた。こっち(住宅側)に出てきているな」

斜面崩落現場の上の駐車場には大きなひび割れがあり、崩れたコンクリートなどが下の住宅側に押し寄せています。

◆現場の下の住宅に住む住民
「全部重みがかかってくるので、早急に修理してほしいと思うが、これでは手のつけようがない」

住民によりますと、まだ修理工事の予定などについての連絡はないということです。

北九州市内ではこれまでに18件のがけ崩れが確認されています。

◆近くの住民
「怖いです。本当に怖い。またメシメシ言い出したら避難しないと」

一方、門司区の北九州都市高速道路4号線では10日午後6時半ごろ、道路脇の斜面が幅15メートル、高さ5メートルにわたって崩れました。

現場を含む区間は3時間前から大雨で通行止めとなっていたため、巻き込まれた車はありませんでした。

◆記者リポート(11日)
「午後4時を過ぎて再び雨脚が強まってきた門司区の都市高速道路の土砂崩れ現場では、早期の通行再開をめざして復旧作業が行われています」

現場では11日、時折強い雨が降る中で道路に流れ込んだ土砂を取り除き、斜面がさらに崩れるのを防ぐため応急の復旧作業が行われました。

その結果、防水シートや土のうによる処置が完了し、都市高速4号線の春日と足立の間は、12日午前6時15分に下り線の一部区間で車線と速度規制をした上で、通行が再開されました。

今後、本格的な復旧工事が終わり次第、車線規制が解除される見通しです。

テレビ西日本
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