停滞する前線の影響で能登では雨が降り続き、輪島市や珠洲市など能登の3市3町で土砂災害警戒情報が発表されています。
停滞する前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で大気の状態が非常に不安定となり、能登を中心に雨が降り続いています。
内野記者
:「七尾市中島町小牧です。雨の影響で道路が大きく崩れ車3台が巻き込まれたということです」
警察によりますと午前5時ごろ、斜面に転落した運転手から「車が横転した」と通報がありました。道路の崩落はおよそ30メートルにおよび、車3台が巻き込まれました。それぞれの車を運転していた30代から70代の男性3人が病院に搬送されましたが意識はあるということです。
各地で土砂崩れによる通行止めも発生しています。
加藤アナウンサー
:「能登町にある県道26号線です。土砂崩れの影響で通行止めとなっており現在復旧作業がすすめられています」
能登町太田原(おおだわら)の県道26号では土砂崩れにより泥や樹木などが道路に流れ込み通行止めとなっています。
12日朝6時前までの48時間に降った雨の量は輪島市三井(みい)で306.5ミリと観測史上最大を記録したほか、珠洲、輪島、輪島市門前、志賀でも8月の観測史上最大を観測しています。
現在、輪島市、珠洲市、穴水町、能登町、七尾市、志賀町では土砂災害警戒情報が発表されています。
これに伴い、珠洲市と能登町の全域と輪島市、穴水町、志賀町の一部あわせて2万世帯あまりに避難指示が発令されています。
12日に予想される1時間の雨の量は、いずれも多い所で、加賀、能登ともに30ミリ。13日正午までの24時間に予想される雨の量は加賀、能登ともに80ミリとなっています。
気象台は、能登では13日の明け方まで土砂災害に厳重な警戒を呼びかけています。