山形・新庄市の病院で職場見学会が開かれ、医療の道を目指す最上地域の高校生が病院の仕事を体験した。

担い手不足解消に向け病院の見学会開催
病院での職場見学会は、医師や看護師の不足が続くなか、地域医療の担い手を育てようと県が2012年から毎年行っている。

今回は、県立新庄病院をはじめとする周囲の病院や診療所と連携しながら、地域医療の一翼を担っている新庄徳洲会病院の協力を得て実施し、医療の道を志す最上地域の高校生15人が参加した。

高校生たちは最上地域の医療の現状について説明を受けたあと、救急外来などで実際に使われている医療機器を体験した。
医療現場のリアルを高校生のうちに体験
参加した高校生は、医師や放射線技師などから仕事の内容ややりがいなどを聞き取っていた。
放射線技師:
女性特有の乳がん検査は女の子にしてほしいので、放射線技師を目指すなら「マンモに興味あります」とアピールすると採用されやすい。

薬剤師:
薬剤師はめちゃくちゃ少ない。最上郡内は特に少ない。
薬剤師の担い手も募集しています。

現職の医療従事者から仕事の説明を受けた看護師志望の新庄東高校1年生・小野徠々香さんは、「普段見られないところを見学できて不思議な気持ち。難しいことがたくさんあって覚えるのも大変なのに、看護師は手際よくやっていてすごいと思った」と話してくれた。

また、放射線技師志望の新庄北高校2年生・井上琉耶さんは、「放射線の機器など本物を初めて見たので良い機会。人のために働くのは良いと思った」と、進路を見据えて話してくれた。

主催した県の担当者は、「高校生の真剣な眼差しに高い志を感じた。進路選択に役立ててほしい」と話していた。

(さくらんぼテレビ)