8月9日は80年前、焼け野原となった広島で路面電車が運転を再開し多くの市民を勇気づけた日でもあります。
そんな「あの日」を知る貴重な被爆電車が9日、広島市内を走りました。

【胡子美佳 記者リポート】
「千田車庫の前には電車を一目見ようと多くの人が集まっています」
鉄道ファンたちが一斉にカメラを向けたのは、今から100年前の1925年に造られた広島電鉄が保有する「最古」の被爆電車です。
原爆投下で市内電車の車両123両中、108両が被害を受け、この156号は広島市の江波付近で被爆しました。
当時、路面電車が一部区間で復旧し、多くの市民を勇気づけた8月9日にあわせて、車庫の中で静かに眠っていた156号を5年ぶりに特別に走らせました。

【小学生】
「ちょっと眠たかったけど起きられてよかった」
【小学生】
Q見てどうだった?
「嬉しかった」

【広島電鉄・小椋伸哉運転士】
「平和について考える機会になってもらえればと思うしそうすればこの156号が走った意味にもなるかなと思う」

テレビ新広島
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