一時は存続の危機に立たされたアンテナショップが、再スタートを切りました。宮城県物産振興協会が運営する「宮城ふるさとプラザ」の本設店舗の営業が、8月8日から都内で始まり、オープンと同時に多くの人たちが訪れました。
東京・有楽町の東京交通会館に新たな本設店舗を構えた「宮城ふるさとプラザ」。開店セレモニーには、塩釜市出身の声優・山寺宏一さんが駆けつけました。
塩釜市出身 声優 山寺宏一さん
「サンドウィッチマンの代わりに来ました、狩野英孝です。すみません、2つボケました。自分が生まれ育った懐かしいものとか、大好きなものがあるからというだけでなく、本当にいいものとか、おいしいものがそろっている。一日店長とかやって盛り上げていこうと」
そして、午前10時半…。
記者リポート
「たった今、オープンしました。開店から5分ほどですが、店内はすでにこのにぎわいです」
牛タンに笹かま、地酒などおよそ800種類の県産品が並び、訪れた人たちはさっそくお目当ての品を買い求めていました。
買い物客(宮城出身)
「待ってました」
買い物客(石巻市出身)
「懐かしいものがいっぱい並んでいるので、あれもこれも欲しくなっちゃいますね」
Q.これからこのお店はどう
「通いたいと思います!」
ずんだソフトなどが楽しめるイートインコーナーもあります。
店を存続してほしいと声をあげていた、宮城県出身のお笑いコンビ・サンドウィッチマン。本人たちはオープンに立ち会えませんでしたが、事務所の社長が訪れていました。
サンドウィッチマンの事務所の社長
「近々、本人たちも来ると思う。きょうは仕事で来れなかったんですけど。こちらの方が人が来るし、いろんな店舗があるのでPRできるかと」
去年12月、宮城県は高額なテナント料などを理由に池袋の店舗を閉店。存続が危ぶまれた中、県物産振興協会はクラウドファンディングで資金を募り、茅場町の仮店舗で営業を続けながら本移転を模索してきました。
池袋時代から店長を務めている、大蔵国孝さんです。本店舗での再スタートは果たさなければならない使命でした。
宮城ふるさとプラザ店長 大蔵国孝さん
「故郷に帰ることがいつもできない人が多い中で、そこを感じるという1つの場所になると思う。我々が責任を持って継続させていくのが、私たちの仕事だと思う」
宮城のモノが好きな人。東京で暮らす中で、ふるさとを感じたい人。これからも多くの人たちを迎え、つないでいきます。