戦後の盛岡市について知ってもらおうと、8月7日から岩手県盛岡市の南昌荘で戦後80年の歩みを伝える企画展「進駐軍と南昌荘~戦後80年の時をきざんで~」が開かれています。
盛岡市にある南昌荘は、地元の実業家によって140年前の1885年に建てられました。
庭園の緑が床に映る様子は「床みどり」と言われ、多くの観光客に親しまれています。
当初は畳が敷かれていましたが、終戦直後の昭和20年にアメリカ進駐軍の将校の宿舎となり、その際にフローリングに張り替えられました。
7日から始まった企画展では、当時盛岡市に滞在していた進駐軍と地元の人々の交流を伝える新聞や写真など、約20点が展示されています。
中にはカワトクで羽子板を買ったり、南部リンゴを食べたりと、盛岡市に馴染もうとする進駐軍の様子なども紹介されています。
いわて生協 南昌荘担当 牧野典子さん
「(この写真は)進駐軍の将校と奥様、ハウスキーパーとして働いていた地元の女性の方」
南昌荘では、これまでに宿舎のハウスキーパーとして働いていた永井緑さんに、当時の様子を語ってもらう機会も設けてきました。
いわて生協 南昌荘担当 牧野典子さん
「(戦後について)見聞きすることも少なくなってきていると思うので、昔、盛岡がどんな街だったか(当時の雰囲気を)感じてほしい」
この企画展は、8月20日(水)まで開かれています。
(※12日・18日・19日は休館)