獣医師の仕事を学んでもらおうと、岩手県久慈市の牧場で、岩手大学の獣医学部の学生を招いたインターンシップが行われています。
8月7日は、放牧されている牛の健康診断を体験しました。
このインターンシップは、久慈市が初めて実施したもので、6日から3日間行われています。
学生たちに指導するのは、獣医師の照井周二さんです。
学生時代に久慈市山形町を訪れた際、短角牛に魅了されたのをきっかけに、2025年春、地域おこし協力隊として、盛岡市から久慈市に移住しました。
照井さんは「岩手県の畜産てこういう所もあるんだなと、放している短角牛が健康に育っているのを見て、これはすごい所だと感動した」と話します。
7日は、岩手大学で獣医学を学ぶ3人の学生と久慈市山根町の牧場3カ所を回りました。
獣医師 照井周二さん
「妊娠を早くさせるのが獣医の仕事なので、妊娠していなかったら半分俺の責任」
照井さんは、学生たちに牛のお尻に腕を入れて行う触診やエコー機器を使った妊娠検査の方法を教えました。
獣医師 照井周二さん
「何かいる。これ足です。胴体、牛の足が2本」
他にも聴診器を腹部に当てて心音や胃の動きなどを確認していました。
岩手大学獣医学部共同獣医学科 1 年 西田征史さん
「畜産に関わっている獣医師と、そもそも一緒に行動することはないので、本当にこんなことやってるんだと驚くことがすごく多い」
岩手大学農学部共同獣医学科 3年 大場彩花さん
「実際にやってみたこととその知識をつなげて、勉強して生かせればいいなと思う」
久慈市では、9月上旬にも他の学校や学部の学生も対象に、インターンを受け入れることにしています。