岩手県大船渡市の山林火災で焼けた木「被害木」を建築資材として利用できるかどうかの可能性を探る取り組みが始まっています。
滝沢市の製材工場で8月7日、強度などを調べるために製材する作業が行われました。
製材用の機械で切り出されていく木、これは大船渡市の山林火災で焼けた「被害木」です。
7日は東北大学や県、それに県木材青壮年協議会などが連携してこの製材の作業を行いました。
2月26日に発生した大船渡市の山林火災では、平成以降最大となる約3370ヘクタールが焼失しました。
山林の再生に向けて被害木の伐採や活用をいかに進めていくかが課題となっています。
東北大学などでは被害木を建築用の資材として利用できるかどうか調べるため、7月に30本のスギを伐採していて、7日は9月に実施する被害木の強度試験に向けて製材の作業を行いました。
東北大 学際科学フロンティア研究所 中安祐太助教
「用材として(木の)中は、そんなに問題ないというのが私の見た感想。ただミクロな物質というのはわからない、そこを調べるのが私たちの役目かと思う」
強度を調べる試験は早ければ11月に結果が判明する予定で、県では「被害の程度に応じた木の活用について模索を続けていきたい」としています。