衆議院静岡6区選出で立憲民主党に所属する渡辺周 衆議院議員が、静岡県清水町の神社で行われた例大祭に“会費”名目で現金を渡していたことがわかりました。
関係者によりますと、渡辺周 衆議院議員は8月2日、清水町の清水町貴船神社の水まつり例大祭に参加した際、受付で“会費”として現金1万円の入った封筒を手渡しました。
このため主催者側は初穂料と判断し、司会が参加者の前で渡辺議員から初穂料を納めてもらったことを報告しました。
公職選挙法では政治家が選挙区内で寄付を行うことは一切禁止されています。
総務省は寄付の実例として「祭りへの寄付・差し入れ」などを挙げていて、仮に初穂料だとしても「お祓いなど具体的な対価がなければ公選法上の寄付に当たる可能性がある」と話しています。
渡辺議員は周囲からの指摘を受け、その日のうちに返金してもらったということです。
渡辺議員の事務所は取材に対して「本人は主催者である奉賛会の会員であり、例年支払っている年会費との認識で渡したが、初穂料として受領されていることがわかり返還してもらった」と釈明しています。
一方、奉賛会などによりますと年会費は通常、定時総会で支払う形となっていて、渡辺議員も5月27日に開かれた総会で年会費を支払っていました。
渡辺議員は現在、自民党の裏金問題を受けて設置された衆議院の政治改革に関する特別委員会の委員長を務めています。