暑い日々が続くなか水辺で遊ぶ機会も増えていると思いますが、静岡県内では水難事故が多発しています。もしもの時に安全をどう守るのか?救助のプロに聞きました。
駿東伊豆消防本部警防課・甲斐武 課長:
非常に暑い夏が長く続くのではないかというところで、水の事故が多く発生するのではないかと非常に危惧しているところ
救助のプロの消防士が強く危惧しているのが夏休みシーズンの水難事故です。
県内では8月2日に下田市と東伊豆町の海水浴場で41歳の男性と48歳の男性が死亡。
さらに、同じ日には沼津市の門池で高校生2人が深みにはまっておぼれ死亡するなど、先週1週間だけで5人が死亡しています。
では、もし水辺で遊んでいて万が一の事態に陥ってしまったら…
県東部や伊豆地域をエリアとする駿東伊豆消防本部で聞きました。
駿東伊豆消防本部警防課・甲斐武 課長:
海・川・湖、それぞれ危険性はある。
海であれば離岸流に注意です。
岸から沖へと向かって流れる海水の強い流れのことで、水泳選手でも逆らっては泳げないといいます。
また、川の場合は水の流れが穏やかでも川底が掘られて深くなっている場所があり、そのまま流されるケースもあります。
もし溺れてしまったらどうすればいいのでしょうか?
駿東伊豆消防本部警防課・甲斐武 課長:
浮いているもの、浮くものに掴まる。近くにいる人に助けを求める。あまりバシャバシャ暴れないで仰向けになってジッとしているのがいい
まずは手を大きく広げて無理に泳がず、仰向けに浮いていることが大切だといいます。
一方で、周囲の人たちはどう対応すればいいのか?
実演してもらいました。
発見者役:
大丈夫ですか?私、119番通報します
発見者役:
落ち着いてください。今からペットボトルを投げるので掴まってください。仰向けで浮いて待っていて下さい
ペットボトルなど浮力があるものがあればそれを投げ入れることや通報の際に年齢・性別・特徴などを分かる範囲で伝えることが大切です。
また、ライフジャケットの適切な着用も心掛けましょう。
駿東伊豆消防本部警防課・甲斐武 課長:
水の事故は重大事故になりかねない。守るべきことは守ってもらった中で、楽しい水遊びにしてもらえればと思っています
まもなくお盆休みとなりますが、水辺では安全に配慮しながら遊ぶことが大切です。