8月7日、宮城県大和町の住宅にクマが侵入したとみられ、玄関の一部が壊される被害がありました。住宅にはクマによるものとみられる爪の痕や血痕があったということです。住人は外出していて、けがをした人はいませんでした。
大和町吉岡にある住宅の玄関。鋭い爪でかいたようなキズが床に何本も残されています。周りには足跡もあり、正面の居間へと続いています。
7日午後0時半ごろ、外出先から戻った住人から、「玄関のガラスが壊されている。家の中に爪痕や毛、血痕などがある。動物だと思う」と110番通報がありました。
地元の猟友会が確認したところ、クマによるものだと分かったそうです。
場所は、大和町役場から北におよそ2キロ。近くには、陸上自衛隊大和駐屯地があり、多くの住宅も立ち並んでいます。
被害にあった住人
「玄関のガラスが粉々に割れていて、中をのぞいたら(クマのものとみられる)血痕があちこちについていた。パニックになって動き回ってまた出ていったのかも」
警察が2時間ほど周辺をパトロールしましたが、クマの発見には至りませんでした。
大和町は、防災無線で注意を呼びかけるとともに、周辺の警戒を強化しています。
県内では7月にあわせて214件のクマの目撃情報があり、過去5年間の平均を70件以上、上回っています。
県は「クマ出没警報」を発表し、警戒を呼びかけています。