宮城県山元町に本社を置く金属部品メーカー「岩機ダイカスト工業」が下請法に違反する行為をしていたとして、公正取引委員会が再発防止を求める勧告を出しました。

公正取引委員会によりますと、岩機ダイカスト工業はおととし4月から今年1月にかけて、部品製造を委託していた16の事業者に対して、違法な返品を行っていたということです。

問題となったのは、製品を納品する際にロット検査で合格したにもかかわらず、その後の工程で簡単に発見できるような不良があったことを理由に返品していた点です。

その不良は本来、下請法では返品が認められないケースに該当するということです。

さらに、岩機ダイカスト工業は下請け業者に対して、返品した製品の金額に加えて加工にかかった費用もあわせて請求し、その合計額は815万円に上ります。

公正取引委員会は岩機ダイカスト工業に再発防止とともに、下請け業者への返金などを勧告しました。

岩機ダイカスト工業は「勧告を真摯に受け止め、積極的に改善に取り組む」とコメントしています。

県内の企業に対して公正取引委員会が下請法違反で勧告を行うのは13年ぶりです。

仙台放送
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