気象予報士の堀元アナウンサーが解説します。

富山県内はこれまでの深刻な水不足から一転、未明から大雨となりました。

雨の降り方の激しさに驚いた方も多かったのではないでしょうか。

砺波市や南砺市高宮ではこの24時間に降った雨が観測史上最大になる大雨となりました。

なぜ、これほどの大雨になったのか。

その要因は前線の南下と東の立山、南の飛騨、西の白山に囲まれる地形もあって、線状に活発な雨雲が生まれやすくなったと考えられます。

7日未明からの雲の動きを見てみます。

活発な雨雲が石川県方面、西から東へ流れ込んできました。

そして、石川県金沢市あたりをご覧ください。

活発な雨雲が停滞し、線状降水帯が発生しました。

一方、富山は線状降水帯は発生していませんが、降りはじめからの雨の量は200ミリを超えているところもあります。

各地でこれまでに降った雨の量です。

砺波市では204ミリと、平年8月に降る雨の量が1日で降りました。

そして高岡市伏木では192ミリ、魚津市では183ミリと、その他の地域でも1か月に降る雨の量とほぼ同じか8割程度の雨が降りました。

やはり県西部で雨量が多い傾向ですね。

伏木では1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降りました。

午前8時ごろ、一時赤色や紫色の局地的な非常に激しい雨が降り、停滞しているのが分かります。

線状降水帯の一歩手前でした。

それでは今の外の様子見ていきましょう。

この後の雨ですが、8日の天気ご覧ください。

大雨をもたらした前線は抜けていきました。

ただ、上空にまだ寒気が入り込んでいて、大気の状態が不安定で雨が降りやすい状態が続きます。

今後の予想される雨雲を見ていきます。

今夜から8日の未明にかけて少し雨脚が強まるところがありそうです。

雨は弱まりますが、8日の午後まで断続的に降り続く予想です。


8日の天気です。

晴マークがありますが、午後までは雨が降る所が多いでしょう。

その後、天気は回復する見込みです。


8日の気温です。

最高気温は富山市で31度、高岡市伏木で32度の予想です。

8日から天気は回復し再び晴れますが、日曜から雨予報が出ています。

今回のような大雨となる可能性があるのですか。

その可能性があります。

一度南下した前線ですが、また北上します。

そのため日曜から月曜にかけて雨の量が増える可能性があります。

ただ、今回ほどの雨の量にはならないと考えられます。

お盆期間に入りますが、また最新の気象情報を確認するようにお願いします。

富山テレビ
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