富山県内は7日未明から各地で非常に激しい雨が降り、砺波市や南砺高宮では観測史上最大の雨量を記録した。この大雨の影響で、高岡市と黒部市では80代の男女2人が意識不明の重体となっている。

記録的な豪雨が県内を襲う

県内は前線の南下に伴い、活発な雨雲が継続的に発生。局地的に非常に激しい雨が降る大雨となった。降り始めからの雨量は、砺波市で204ミリ、高岡市伏木で191.5ミリ、南砺高宮で190.5ミリ、富山市で160.5ミリを記録している。
特に砺波市と南砺高宮では、24時間に降る雨の量が観測史上最大となり、記録的な大雨となった。

土砂災害警戒情報が発令中

現在、県西部を中心に土砂災害警戒情報が発令されている。県と気象台は、氷見市、小矢部市、南砺市に土砂災害警戒情報を出し、低地の浸水や河川の増水・氾濫に警戒するよう呼びかけている。
県内では線状降水帯が発生し、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があるとして、警戒を呼びかけている。
2人が意識不明の状態で搬送


高岡市によると、野村地区のアンダーパスで80代の女性が乗った車が水没。女性は意識不明の状態で発見され、病院に搬送された。その後、意識が戻ったということだ。
また、黒部市によると、荻生地区では80代の男性が雨漏りの修理中に2階から転落。病院に搬送されたが、意識がない状態となっている。
今後の天候予報

雨は8日午後まで断続的に降り続く見込みである。特に7日夜から8日の未明にかけては、再び雨脚が強まるところもあると予想されている。
8日正午までに予想される24時間降水量は100ミリとなっている。
引き続き警戒を
気象台と県は、引き続き土砂災害や浸水、河川の増水・氾濫に警戒するよう呼びかけている。最新の気象情報に注意し、必要に応じて早めの避難行動をとることが重要だ。