コメに被害を与えるカメムシの数が増えている。米どころの佐賀県では平年の約2倍になっているとして、県は19年ぶりに注意報を発表した。今年は雨が少なく、高温が続いていることが原因だという。
カメムシ 平年の約2倍を確認
コメの高騰に加えて記録的な猛暑や少雨など、今季のコメ作りの先行きには全国的に不安材料が山積している。こうした中、さらに懸念材料が出てきた。

それはコメの天敵ともいえる「カメムシ」だ。
佐賀県農業技術防除センターによると、稲につく「斑点米カメムシ類」が多く発生しているという。

特に「ホソハリカメムシ」は、7月に県内18カ所で行った「すくい取り調査」の結果、平年の約2倍にあたる4.1匹が確認されている。
少雨と高温がカメムシ増加の原因
今年は雨が少なく、高温が続いていることがカメムシ増加の原因とみられている。

稲穂にカメムシがつき汁を吸われると、コメに黒い斑点がつくなど品質低下の被害をもたらす。このため県は19年ぶりとなる注意報を発表した。

県農業技術防除センターは、出穂の10日前までに除草作業を行うことや、稲穂が出たあとに2回薬剤を散布するなどの対策を呼びかけている。
(サガテレビ)