8月6日、北海道釧路市は霧が立ち込め最高気温は25.8℃。
全国で猛暑が続く中、夏の間は快適な釧路市で過ごそうという、リピーターが増えている。
“霧の街”として知られる釧路市
「あなたは言ったここは暑いよねって」「わたしは言った釧路があるよねって」(動画の歌詞)
YouTubeの再生回数が18万回を超えた、この動画。
釧路市は日本屈指の避暑地だということをPRする目的で、商工会議所が5月に制作。
「クールステイ釧路~霧がもたらす天然ミスト真夏日なんて体験できないけど涼しさが紡ぐ…」(動画の歌詞)

「霧の街」として知られる釧路市。
南からの季節風が釧路沖を流れる寒流によって冷やされ、霧となって日差しを遮り、気温が上がりにくくなっている。

8月でも自販機に「HOT」が
動画にはこんな「あるある」も…
「クールステイ釧路~夏の自販機にHOTがあるし…」(動画の歌詞)
「この時期に初めて見ました。8月なのに自販機に『HOT』があります。需要があるということですね」(沼田海征記者)

釧路市では2025年、最高気温が30℃を超える真夏日が3日あったが、平均気温でみると7月は20.4℃。
札幌市に比べて5℃以上低いのだ。
大自然も釧路市の魅力のひとつ。

「長袖でちょうどいい」
雄大な釧路湿原を流れる釧路川ではカヌーを楽しむ人や展望台からの眺めを楽しむ人たちが訪れていた。
「長袖でちょうどいいくらい」(大分県から来た男性)
「奈良、暑いです。外歩けないですもん。(釧路は)外歩きやすくて快適です」(奈良県から来た家族)

釧路市によると、夏の間釧路にいるという長期滞在者は2024年度、過去最多の2797人に上り10年間で6倍以上に増えた。
「私はゴルフの帰りに温泉寄ってくるんですよ。弟子屈行くとあっちのほうの温泉」(長期滞在者)
釧路市では長期滞在や二地域居住の人を対象に図書館の本が借りられたり博物館などの入館料が無料になったりする「くしろステイメンバーズカード」を発行している。
「朝起きて爽やかなんですよね。子供のころ味わったような夏休みの朝みたいな感じがするんだよね」(埼玉県から来た男性)

東京から釧路に避暑する人も
東京都練馬区から来た原田さん夫婦。
2024年の夏、釧路に1か月滞在しましたが今回は2か月に延ばした。

「(コーヒーメーカーだけ)持ってきました。全部ついていました」(原田初枝さん)
夏の間だけ借りているアパートは洗濯機や冷蔵庫など家具・家電付き。
大きな荷物は必要ない。

この日の夕食は花咲ガニや貝の刺身、釧路産のパプリカとイカのマリネなど。
食材はすべて釧路市の地元スーパーでそろえた。
「東京ではぜいたくです」(原田靖彦さん)
「しかも安い」(初枝さん)
「釧路じゃなきゃ置いてないものも多いし。『北海道も暑くなったね』って言われることが多い、東京でも。『釧路は違うよ』と。釧路は本当に違うから。大家さんにも『来年もお願いします』と言いました」(靖彦さん)
