プレスリリース配信元:グリーエックス株式会社
グリーエックス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:足立和久、グリーホールディングス株式会社100%子会社、以下「グリーエックス」)は、「スマートフォンとおでかけ利用に関する調査」を全国の10代から50代の男女1,030名を対象に実施しました。本調査は2019年より実施しており、現状の動向やユーザーの意識変化を捉えることを目的としています。
■総括
情報収集時に利用されるサービス別では、「SNS」が1日平均79.0分と、2024年と同程度の利用時間を維持しており、利用時間が短縮した他のサービスとの差が広がっています。SNSの中でも「TikTok」が堅調に利用率を伸ばしており、特に30代以上の層で利用が拡大しています。
2025年から新たに調査対象とした、飲食店を「知る」「調べる」「予約する」際の方法としては、「知る」「調べる」では「検索エンジン」の利用率が高く、能動的な検索行動によって情報収集が行われていることが明らかとなりました。「予約する」際は「電話」が最も多く「検索エンジン」が提供する電話番号等のビジネスプロフィール情報を経由して「電話予約」につながっている可能性があることから、飲食店を「知る」から「予約する」までの一連の流れにおいて、「検索エンジン」の影響は大きいと考えられます。年代・性別の分析では、若年女性において「ホットペッパーグルメ」や「食べログ」の利用率が「電話」を上回っており、予約サイト・メディアが提供する利便性やポイントなどの付加サービスが、若年女性層の予約行動に対して前向きな影響を与えている可能性がうかがえます。
2025年からは「ポイ活」についての調査も開始しました。「貯めているポイントはない」と回答したユーザーは5.4%にとどまり、大多数のユーザーが何らかのポイントを貯めていることが分かりました。サービス別では「PayPay」の利用率が最も高く、特に若年層において他のサービスとの差が顕著に見られました。買い物の際、「ポイントが貯まるかどうかが、購入の判断にどの程度影響しますか」という問いに対しては、87.9%が「影響する」と回答しており、ポイント制度が購買行動に大きな影響を与えていることが明らかになりました。
■調査結果詳細
1.情報収集におけるスマートフォンの利用動向
2023年および2024年の本レポートでは、「情報収集におけるスマートフォン利用時間の頭打ちと可処分時間の奪い合い」について言及しましたが、2025年もその傾向は継続しています。
定点観測している3サービス「SNS」「サーチエンジン」「メディア」および、5サービス「SNS」「サーチエンジン」「メディア」「動画サブスク」「ライブ配信」の合計では、情報収集におけるスマートフォンの利用時間は、2024年と比較して短くなりました。
▼スマートフォンの1日あたり利用時間の推移_「SNS」「サーチエンジン」「メディア」の合計
サービス別の利用率を見ると、「サーチエンジン」は80%を超える水準を維持し、「動画サブスク」は60%を超えて利用率が伸びています。利用者を分母とした1日あたりの平均利用時間では、「SNS」が79.0分と最も長く、他のサービスとの差が見られます。
▼スマートフォンの1日あたり利用時間の推移_「SNS」「サーチエンジン」「メディア」「動画サブスク」「ライブ配信」の合計
サービス別の利用率を見ると、「サーチエンジン」は80%を超える水準を維持し、「動画サブスク」は60%を超えて利用率が伸びています。利用者を分母とした1日あたりの平均利用時間では、「SNS」が79.0分と最も長く、他のサービスとの差が見られます。
▼利用時間と利用率の推移_「SNS」「サーチエンジン」「メディア」「動画サブスク」「ライブ配信」
2.「SNS」の利用状況
「SNS」の利用率では、「TikTok」が32.5%と堅調に伸び、3人に1人が利用するSNSへと成長しました。2021年以降、利用率の減少が続いていた「Facebook」は、2025年には10%を下回りました。「Instagram」と「X」の利用率は、2024年から横ばいで推移しています。
▼SNS別利用率の推移
これまで若年層が牽引していた「TikTok」ですが、近年は30代以上の伸びが顕著で、利用者層の裾野が広がっています。
▼TikTok利用率の推移(性別・年代別)
3.「動画サブスク」と「ライブ配信」の利用状況
「動画サブスク」の利用状況は、2024年に引き続き、「Amazonプライム・ビデオ」と「TVer」が二強の状態を維持しています。次いで、2023年以降継続的に利用率が伸びている「NETFLIX」、利用率はやや低下したものの4番手を維持している「ABEMA(アベマ)」が続きます。「U-NEXT」は、2024年以降に利用率を伸ばし、5番手に浮上しています。
▼動画サブスク別利用率の推移
「ライブ配信」では2024年に引き続き、「SNS」で利用率が高いサービスが、ライブ配信分野でも利用率を伸ばす傾向が見られます。「SNS」で勢いのある「TikTok」は、ライブ配信においても利用率が上昇しています。
▼ライブ配信別利用率の推移
4.飲食店を「知る」、「調べる」、「予約する」、「共有する」
飲食店を「知る」方法としては、「検索エンジン(Google、Yahoo!など)」の利用率が51.5%と最も高く、能動的な検索行動を通じて情報を取得している様子がうかがえます。次いで、「友人・知人の話」が38.4%、「店頭」が31.2%、「テレビ番組・テレビCM」が29.3%となっており、受動的に情報を得る手段が続いています。
▼飲食店を「知る」際の方法
飲食店を「調べる」方法も、「知る」場合と同様に「検索エンジン」の利用率が最も高く、「知る」から「調べる」まで「検索エンジン」がシームレスに活用されていることが分かります。また、「検索エンジン」に次いで「地図(Googleマップ、Yahoo!マップなど)」の利用率が高く、「検索エンジン」内の機能の充実により、一連の検索行動に地図での情報収集が組み込まれていると推察されます。3番手には「Instagram」が29.0%、次いで「食べログ」が28.5%、「ホットペッパーグルメ」が20.4%と続いています。
▼飲食店を「調べる」際に利用しているもの
飲食店を「予約する」際においては、「電話」の利用率が最も高く、「検索エンジン」が提供する電話番号等のビジネスプロフィール情報を経由して、「電話予約」につながっている可能性があります。「電話」に次いで、「ホットペッパーグルメ」の利用率が25.2%という結果となりました。
▼飲食店を「予約する」際に利用しているもの
「予約する」際に利用するものを年代・性別に見ると、20代女性では「ホットペッパーグルメ」が40.8%、「食べログ」が26.2%と、「電話」の利用率24.3%を上回っています。「予約サイト」や「メディア」が提供する利便性やポイントなどの付加サービスが、若年女性層の予約行動に対して前向きな影響を与えている可能性があります。
▼飲食店を「予約する」際に利用しているもの(性別・年代別)
飲食店を「共有する」際は、「家族や友人・知人との話題にする」が最も高く、24.1%となっています。次いで、「Instagram(インスタグラム)」が16.5%、「LINE」が12.1%、「地図(Googleマップ、Yahoo!マップなど)」が9.6%と続きます。
▼飲食店を「共有する」際に利用しているもの
5.買い物をする際に貯めているポイント、ポイントの買い物への影響、使い方 について
貯めているポイントに関する質問では、「貯めているポイントはない」と回答したユーザーは5.4%にとどまり、大多数のユーザーが何らかのポイントを保有していることが分かりました。サービス別では「PayPayポイント」が 57.4%、「楽天ポイント」が 52.1%と50%を超えています。
▼買い物をする際に貯めているポイント
「PayPayポイント」は特に若年層で高く、10代男性で62.1%、同年代女性では73.8%が貯めていると回答しています。同年代における「楽天ポイント」は男性14.6%、女性17.5%にとどまり、「PayPayポイント」と大きな差が見られます。
「楽天ポイント」は30代女性では76.7%が貯めていると回答しており、年代・性別セグメントでもっとも高い値を示しました。さらに、40代以上の男性、50代以上の女性でも60%を超えており、年齢が高い層に広く支持されています。
「WAONポイント」は50代女性、「Vポイント」は50代男女、「dポイント」は40~50代女性、「Pontaポイント」は50代男性でそれぞれ50%を超えており、年代・性別によって貯めるポイントの傾向が異なることが分かります。
▼買い物をする際に貯めているポイント(性別・年代別)
買い物をするとき、『ポイントが貯まるかどうかはどの程度、購入するかどうかの判断に影響しますか』という質問に対し、「とても影響する」「少し影響する」と回答したユーザーの割合は87.9%にのぼり、ポイントが購買行動に与える影響の大きさが明らかになりました。この影響を年代・性別に見ると、30代女性では94.0%が「影響する」と回答しており、ポイントが買い物に与える影響が特に大きい層であると言えます。
▼買い物でポイントが貯まるかが、購入判断に影響する割合(性別・年代別)
買い物で貯めたポイントの利用方法は、「貯めたサービス内で買い物の支払いに使用する」が76.1%と最も多く、ポイントを“貯めて使う”という循環が、同一サービス内で完結しているユーザーが多いことが分かります。
▼買い物で貯めたポイントの利用方法
貯めたポイントの交換先としては、「PayPayポイント」が51.5%と最も高く、次いで「楽天ポイント」が32.1%、「dポイント」が30.6%と続いています。
▼買い物で貯めたポイントの交換先サービス
■調査概要
調査対象:日本全国に在住のスマートフォンを所有する10代~50代の男女
回答者数:2025年調査:1,030名
調査方法:インターネットによるアンケート
調査時期:2025年03月28日(金)~2025年03月31日(月)
標本構成:男性:515名、女性:515名(10代から50代まで各103人、10代は15歳以上)
※1:SNSの分類について
Facebook、Facebook Messenger、Instagram、LINE、TikTok、X(旧Twitter)、YouTube(無料)、BeReal、その他のSNSアプリ
※2: メディアの分類について
グノシー、SmartNews、LINE NEWS、Yahoo!ニュース、Googleニュース、ニュースパス、dmenuニュース、NHKニュース・防災アプリ、日経電子版、その他のニュース系情報アプリ、美容・ファッション・健康(LIPS、@cosme、TRILL、WEARなど)、食・料理(cookpad、クラシル、DELISH KITCHEN、macaroniなど)、住まい・暮らし(キナリノなど)、旅行・おでかけ・レジャー(aumo、TABILABO、RETRIP、ことりっぷなど)、音楽・映画・ドラマ・エンターテインメント(マイナタリー、映画.comなど)、各種趣味(スポーツ、乗り物、カメラなど)、その他のジャンル・分野の情報・話題のまとめメディア
※3: 動画サービス(アプリ)の分類について
日テレTADA、ネットもテレ東、テレ東Biz(テレビ東京ビジネスオンデマンド)、ニコニコ動画、ABEMA(アベマ)※旧AbemaTV、Amazon Prime Video、Apple TV+、DAZN、Lemino(旧dTV)、FOD(フジテレビオンデマンド)/ フジテレビONE/TWO/NEXTsmart、Hulu、NETFLIX、NHKオンデマンド/NHKプラス、TBS FREE、TELASA、TVer、U-NEXT、Disney+、DMM TV、dアニメストア、WATCHA、YouTube(有料)、その他の動画閲覧サービス
※4: 音声配信/ライブ配信サービスの分類について
YouTube(ライブ配信)、Instagram(ライブ配信)、X(ライブ配信)、Facebook(ライブ配信)、TikTok(ライブ配信)、ニコニコ生放送、LINE VOOM LIVE、17LIVE、SHOWROOM、Pococha、ツイキャス、ふわっち、MixChannel、Apple Podcasts、Clubhouse、Voicy、himalaya、stand.fm、Mirrativ、REALITY、Audible(Amazonオーディオブック)、Twitch、その他の音声配信/ライブ配信サービス
■Data insight Lab. について
データドリブンな取り組みを推進するからこそ、市場の変化に対してアンテナが高いことが重要です。経験は、直感的な示唆をすばやく与えてくれる一方、些細な変化に対しては盲目になりがちです。デジタルシフトが進む現代において、新たなサービスは生まれ続け、ユーザーは世代ごとにそれらを使い分けています。消費者の行動変容に寄与する情報は一体何なのか?その在り方は刻々と変化を続けています。私たちは、そうした変化に向き合い続け、未来に仮説を持ち、挑戦的な取り組みを継続していきます。
■会社概要
会社名:グリーエックス株式会社
URL:https://gree-x.com
代表者:代表取締役社長 足立 和久
設立:2007年3月
本社:東京都港区六本木6-11-1 六本木ヒルズゲートタワー
事業内容:DXコンサルティング事業、DXソリューション事業
■本件に関するお問い合わせ
グリーエックス広報担当:宮川(みやがわ)
TEL:03-5770-9547 E-mail : pr@gree-x.com
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