石破首相は6日、原爆の日の式典出席のため訪れた広島市内で記者会見を行い、戦後80年のメッセージ発出に関して、「形式についてはよく考えたいと思っている。どの時期が最も適当なのかということをよく考えていきたい」と述べた。
石破首相は戦後80年の2025年、先の大戦を検証し、平和を構築していくためのメッセージを出したいとの考えを示している。
石破首相は会見の中で、過去の戦後50年、60年、70年の談話について、「それぞれ深い考えのもとに積み重ねられてきた意味を持つものだ」と指摘した上で、「いま必要なのはどうすれば二度と戦争を起こさせないか、文民統制の仕組みについて、談話を踏まえ、その問題提起を受け止めながら考えてみたい」と語った。
また、8月8日に予定される自民党の両院議員総会を前に、党内で自身の退陣を求める声が高まっていることに関連して石破首相は、日米間の関税をめぐる合意を引き合いに出し、「合意よりも実行に移すことの方がはるかに難しい。日本の国益を守りながらきちんと実行に移していく。政府として適切に迅速に、的確に対応する」と述べるにとどめた。