暑さに負けない2つの花火大会
8月に入って夏真っ盛りですが、やっぱり夏のイベントといえば花火大会。
愛媛県松山市と今治市で開かれた花火大会。
活気あふれるアツいイベントとなった、2日間の模様を総力取材した。

多くの観光客の姿
8月2日、約9000発が真夏の夜空を彩った松山市の三津浜花火大会。
家族連れやカップルなど約23万人が訪れた花火大会は、気温だけではないアツいイベントとなった。
花火の打ち上げの3時間前、伊予鉄道の三津駅や会場へとつながる三津浜商店街には、多くの観覧客の姿が。

厳しい暑さをしのごうと対策も
とにかく暑い今年の夏!この日、松山の最高気温は34.3℃と猛暑日手前に。
浴衣高校生3人組:
「(Q浴衣はどうですか?)暑いです!」
「(Q熱中症対策は何を?)扇風機です。涼しいです、めっちゃ」
きゅうり1本漬け買う人:
「(Qなんできゅうりを買おうと思った?)暑いからです」
訪れた人はかき氷を食べた人あり、ハンディーファンを活用したりして、陽が傾いてもなお厳しい暑さを乗り越えようとそれぞれ精一杯。
もちろん、観客のハートも熱気十分!
男性:
「カップルです。2人で熱い思い出作りたいなって思って」
毎年来るお父さん:
「やっぱこの三津の花火を見に来んと、夏が終わらんかなっていう、そういうイベントですね」

こんな開運スポットも
この日限定のこんな開運スポットも!
客:
「このお守りかわいい」
宮司:
「はい、当日限定の夢叶うお守りです」
打ち上げ会場近くの神社では、花火がデザインされたお守りと御朱印が、この日限定でゲットできる。
買った人:
「御朱印とお守りを(買いました)。この後は色々買い物をして、花火を楽しみたいと思います」

松山の夜を彩る最高の花火
木元悠吾記者:
「打ち上げ花火の開演まであと1時間ちょっと。会場の熱気も高まってきました。多くの人がズラーっと集まってきてますよ」
夕日沈む三津浜港。辺りが闇に包まれたら花火大会の開演!
アナウンス:
「3・2・1開演でーす」
女の子2人組:
「ピカピカしていてきれいでした」
「なんかバーンって音が大きく鳴って綺麗でした」
カップル:
「めっちゃきれいやったです」「感動しました」

今治最大の夏祭り「おんまく」
一方こちらは愛媛県今治市。
特設ステージでキレ味鋭いダンスをみせる中高生たち。
8月2日、3日の2日間開催された今治最大の夏祭り「おんまく」。「おんまく」は今治の方言で「おもいっきり」という意味。今年は約24万人が訪れ、今治の夏を熱く焦がした。
今年のテーマは「PASSION(情熱)」。初日のメインイベント、ダンスバリサイと木山・今治お祭り音頭では、華やかなコスチュームで決めた延べ65連・3000人あまりが、メイン会場となる広小路でこの日のために練習してきた踊りを披露。軽快なリズムに合わせて踊ったり手拍子を送ったりして「おんまく」熱いひと時を楽しんでいました。
踊りみせる着物の女の子:
「暑かったけどみんなで練習してきて、全力が出せたと思います」
初参加の女の子:
「初めてやったけん楽しかったです」
みんな:「おんまく、最高!」

1万発の花火で夏を盛り上げ
こちらは今治港。
8月3日の「おんまく」のフィナーレを飾る花火大会。
夏の今治をさらに熱くする約1万発の花火。
今年は3月に起きた大規模な山火事からの復興への願いも込められている。港の有料席はたくさんの人で埋め尽くされ、目の前に咲く大輪の花が観覧客を魅了する。
男の子:
「おー!おっきい」

『今治城天守閣』で花火観覧も
内木敦也キャスター:
「今治城に来ています。きょうはなんと『天守閣』で花火を見ることができるということです」
なんとここ今治城。しかも「天守閣」。
実はこの観覧席、今治市のふるさと納税の返礼品。
今治あきない商社販売戦略事業部・鳥生宏部長:
「全国のふるさと納税も、いろんな自治体がいろんなこと工夫して取り組まれている中で、今治市としてもここでしか体験できない思い出を作っていただきたくて」

ふるさと納税でサプライズ
天守閣の観覧席は、ふるさと納税の納税額が1組(ペア)8万円。
午後7時半、この「特等席」に申し込んだ4組8人のお客さんが、天守閣に集まってきた。
広島から男性:
「ネットで見つけて誘って来ました。高かったんですけど、なかなかめったにこういう機会無いと思ったので」
女性:
「元々おんまくの花火知っていたので、見に行きたいと思っていたので嬉しかったです」
母:
「娘がふるさと納税でサプライズしてくれました」
娘:
「花火はいつも家で、見られるところにあるんですけど、人生1回くらいは(お金を払って天守閣で見るのも)いいかなと思って」
瀬戸内海やしまなみ海道を一望しながら花火を見ることができる天守閣からの眺め。観覧客は「ここだけ」の贅沢で特別な時間を過ごす。

おんまく花火のラストを飾る「尺玉100連発」
花火大会の一番のみどころはラストを飾る名物・尺玉100連発。100連発見せる次々と打ち上げられ、視界いっぱいに広がる花火が今治の夏の夜空を包んだ。
今治城の天守閣から花火を眺めていたみなさんは。
母(今治からサプライズで鑑賞):
「良かったです。最後、万歳」
娘:
「喜んでもらえてて良かったかなと思います。大成功です」
広島から来た男性:
「バックに街とか橋も見えてすごくきれいに見えました。やっぱり一番最後、すごく明るくてすごくきれいでした」
兵庫から来た男性:
「迫力もすごくて暑さ忘れてましたね」
女性:「最後感動して泣いちゃいましたね。気づいたら泣いてたね」
愛媛の夜空を彩った花火は、見た人たちの心にしっかりと刻まれたようだ。
