全国の舞台へ、松前ホッケークラブが熱い夏に挑む

愛媛県松前町ですすむ「ホッケーのまちづくり」。その中心となっているのが、県内唯一の中学生チーム「松前ホッケークラブ」だ。

創部13年を迎えたこのクラブは、8月16日から開催される「全日本中学生ホッケー選手権大会」に向けて、熱い夏の練習に励んでいる。

ホッケーのまちづくり
ホッケーのまちづくり
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県内唯一の中学生チーム「松前ホッケークラブ」

スティックでボールを巧みに動かしシュート!

「ホッケーのまちづくり」を進める松前町で、練習に励むのは県内唯一の中学生チーム「松前ホッケークラブ」。創部13年。町内の中学生ら男女あわせて約30人が所属し、週6日練習している。

8月16日から行われる「全日本中学生ホッケー選手権大会」は今年の女子の会場が松前町。開催地代表として、松前ホッケークラブの女子チームが全国のブロックを勝ち抜いた23チームと優勝を争う。

男女あわせて約30人が所属
男女あわせて約30人が所属

「元気で明るいチーム」キャプテン岡本実珠さん

松前中3年キャプテン岡本実珠さん:
「楽しみながらもやるところはしっかりやって、メリハリをつけていい状態で臨めるようにがんばりたいです」

「元気で明るいチーム」を指導するのは、松前町教育委員会の職員でもある吉岡昭嘉監督。日本代表選手の経験やコーチの実績もある吉岡さんの下で、チームは力を磨いています。

吉岡昭嘉監督:
「ドリブルして左向いた瞬間、すっと前を見る。またボール見て前を見る。この動きをしっかり覚えんと、ずっとボールばかり見てたらドリブルしかできんようになるで。味方にパスができん。はい、いこう」

生徒たち:
「ありがとうございました」

松前中3年キャプテン
松前中3年キャプテン

キーバーこそ大切な役目

男子の全国大会は香川県で行われ、松前ホッケークラブの男子チームは、四国ブロック代表として出場する。

この夏の暑さに負けずボールを追う中、各ポジションの中で特にハードなのがキーパー。硬いボールを使うため、全身に防具をつけてプレーします。

「暑さ」とも戦いながら、気持ちのこもったこの「熱い」セービングで、チームを救いっている。

暑さの中も防具を付けてプレー
暑さの中も防具を付けてプレー

人工芝のホッケー専用コートを整備

全国大会に向け、もう一つ準備が。

選手たちの練習場は、2017年のえひめ国体の会場として整備された人工芝のホッケー専用コート。日本ホッケー協会公認で、これまで男子日本代表チームの強化合宿などでも使用されたが、空調設備を備えた選手専用施設などがなかった。

全国から来る選手をより良い環境で迎えようと、松前町はふるさと納税を活用したクラウドファンディングで建設費の一部の寄付を募り、コートの隣にクラブハウスなどを整備している。

空調設備を備えた選手専用施設
空調設備を備えた選手専用施設

頑張る選手の皆さんに聞いた

様々な準備が進む中、頑張る選手に聞いた。

インタビュアー・松前中2年郷田七海選手:
「うまくなるために、ひそかにやっていることはなんですか?」
選手:
「下半身と体幹の筋肉を鍛えることが重要だと思うのでトレーニングを頑張っています」
「家の近くを走ったり、弟と公園でホッケー練習しています」
「コーチの話をよく聞いて、次の行動に出すことです」

インタビュアー・港南中3年西藤大貴選手:
「男子は僕が聞いていきます」
選手:
「いつも家でボールを触ったり、ホッケーの練習がない時は友達と自主練に行ったりしています」
「うまくなるために・・・(頑張れ!深呼吸!)毎日自主練をしていて」
「試合前に点をとるイメージをしています・・・これ完璧やわ!」

明るく楽しいチーム
明るく楽しいチーム

大舞台に向け飛躍を誓う

女子キャプテン岡本選手:
「地元で行われるというプレッシャーはすごいあるけど、去年の記録を超えるベスト8を目指せるように練習しています」

男子キャプテン欄所愛琉選手:
「去年のベスト8を超えられるように、『全員で全力』でがんばります。全員で全力で」

ホッケーの街で初めて開催される大舞台に向け、選手たちは地元での飛躍を誓い、コートを駆け抜ける。

全員で全力
全員で全力
テレビ愛媛
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