政府は5日、コメの安定供給に向けた関係閣僚会議を開き、石破首相や小泉農水相らが出席した。
会議では、農水省のコメの需要見通しと実際の需要に乖離があったことや、備蓄米の放出が遅れたことなどが価格の高騰を招いたとの分析が示された。
小泉農水相は会議後記者団に対し、「人口減少などに伴い、需要は減り続けるだろうといった見通しだった。本来であれば予断を持たず、リアルタイムで消費の動向を含め把握をすべきだったが、そこの判断を見誤ってしまった。こういったことが要因なのは間違いない」と説明した。
需要見通しとの乖離が起きた原因について、農水省は
▼玄米を精米した後に残る白米の量の減少
▼訪日外国人による需要の増加
などを挙げた。
その上で、2023年は40~50万トン、2024年は20~30万トンほど需要に対して、生産が足りなかったとの分析を示した。
小泉農水相は「責任は重く受け止め、これを機にコメの増産へと舵を切る」と強調した。