広島は、あす8月6日、原爆投下から80年の節目を迎えます。
式典が行われる平和公園から中継です。
【野川キャスター】
広島はきょう5日も、きれいな夏空が広がっています。
80年前のきょう、この時間はまだ、戦時下とはいえ、広島市民の誰も原爆という悲劇が訪れることを想像だにしなかったのではないでしょうか。
ここ広島市の平和公園ではテントの設置も終わり、式典の準備が整っています。
慰霊碑前に祈りを捧げる人の姿も見られます。
あの日から80年。
多くの被爆者の思いとは裏腹に、世界に目を向けると今なお核兵器の脅威は存在し続けています。
式典には、過去最多となる120の国と地域の代表が参列の意向を示しています。
ウクライナ侵攻を続けるロシアは欠席する一方、ロシアの同盟国、ベラルーシが4年ぶりに出席する意向を示しています。
また、紛争が続くイスラエルやパレスチナは参加する予定です。
核兵器の悲惨さを訴え続けた被爆者もその平均年齢は、今年、86歳を超えました。
被爆の体験を直接聞く機会は減り、後世に伝えることが難しくなっています。
被爆80年を迎える被爆地広島を様々な立場の国が訪れることで、平和の尊さを真剣に考える日になることを願います。
以上、中継でした。