5日朝、小泉農水相の口から「(随意契約米)約2万9000トンのキャンセルが生じている」という驚きの発言が飛び出した。コメ販売の現場で今、何が起きているのか。

備蓄米がまさかの大量キャンセル…

閣議後会見で小泉農水相が明らかにしたのはー。

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小泉農水相:
(随意契約米)約2万9000トンのキャンセルが生じている。

コメ販売の現場で今、何が起きているのか。神奈川県内のスーパーを取材した。

店頭には多くの米が並んでいたが、最も安かったのは、5キロ3770円の備蓄米。

セルシオジャパン・久保田食品バイヤー:
うちは江藤大臣の時の備蓄米になりまして、7月末に最後、備蓄米入荷して、その在庫がまだ。あとは倉庫の方にも在庫が残っている状況。

これは、江藤前農水相の在任時に「競争入札」で落札した備蓄米、いわゆる“江藤米”だ。
倉庫には、まだ約210キロ分が保管されていた。

小泉農水相による「随意契約」の備蓄米、5キロ約2000円のいわゆる“小泉米”が出回り始めたところ、割高な“江藤米”の売れ行きが鈍りだしたという。

セルシオジャパン・久保田食品バイヤー:
うちも今、想定外で売れ行きが悪くなっているので、今ある在庫というのは新米が出る前に叩いてでも、値段を落としてでも売り切りたい部分はあるので、下手したらこれから値下げ合戦になってくるかなと。

“新米”流通前にコメの値下げ合戦始まる!?

福岡県内で3日に行われたのは、8月末が販売期限とされる備蓄米の販売会。

2021年産のいわゆる古古古米が、5キロ税込み1800円で売られていて、購入制限がなかったため、6袋買った人や中には20袋以上買う人もいた。

そうした中、政府は5日午後の関係閣僚会議で、一連のコメの価格高騰について検証で、需要が拡大しているにも関わらず、農水省がコメの生産量が足りていると判断したことが要因になったと分析した。

小泉農水相:
我々の見通しを誤ったこと。この責任を重く受け止めて、(コメの)増産の方向性に舵を切ると。

(「イット!」 8月5日放送より)

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