竹原市に住む80代の女性の自宅に侵入し、性的暴行を加えるなどの罪に問われた男の裁判員裁判で、広島地裁は、懲役19年の実刑判決を言い渡しました。

判決などによりますと、住居不定無職の稲崎浩一被告(65)は、去年6月、竹原市で1人暮らしをしていた女性(当時87)の自宅に侵入し、女性を押し倒して顔面を複数回殴ったうえ、性的暴行を加えるなどの罪に問われていました。

稲崎被告は、その数日後に、熊本市でも、女性(当時69)に性的暴行を加えようとした罪にも問われていました。

きょう、広島地裁で行われた裁判員裁判で角谷比呂美裁判長は、「犯行は極めて卑劣で危険。

被害者らが被った肉体的・精神的苦痛はもとより、その後の日常生活に与えた影響も大きい」と指摘。

また、「稲崎被告には性犯罪と窃盗の前科が多数あり、出所からわずか2カ月足らずで犯行に及んだことは強い非難に値する」などとして、懲役19年の実刑判決を言い渡しました。

テレビ新広島
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