2日、能登半島地震の被災地の復興を願い、航空自衛隊の「ブルーインパルス」が華麗な飛行パフォーマンスを披露しました。

その雄姿に氷見市民も元気をもらい、復興への思いを新たにしていました。

この記事の画像(13枚)

航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」。

2日、氷見市上空で6機による一糸乱れぬフォーメーションやダイナミックなアクロバット飛行で人々に元気と笑顔を届けました。

このアクロバット飛行に合わせて、ひみまつりの会場では飛行隊のサポート隊員によるサイン会が開かれ、長蛇の列が出来ていました。

その中には地震で氷見市の実家が全壊し、来月公費解体するという兄弟もいました。

「実家が氷見なんです。それが全壊して住めなくなりました。(ブルーインパルスは)希望ですかね。僕たちも飛行機見ながら勇気与えてもらえると思うので、すごく期待しています。天気もいいですし」

*ブルーインパルス飛行班長 川島良介3等空佐
「今、復興している最中だと思うのですが、少しでも上を見ていただいて、きょうは天気もいいので笑顔になっていただいて、これからの力にしていただければなと思います」

氷見市の比美乃江公園のひみまつりの会場上空にブルーインパルスが姿を現しました。

富山のシンボル「雷鳥」をかたどった隊列で登場。

スモークを出しながらのアクロバットな飛行に会場からは拍手と歓声が送られていました。

復興を祈願した「フェニックス」。

朝日の光が差すように扇状に広がる「サンライズ」など12の演目で被災地に笑顔を届けました。

*自宅が半壊した氷見市民
「本当感動します。ありがたいことです。元気がでました」

*氷見市民
「地元に来てもらってとても感動した。また明日からもみんなで頑張りたいと思いました」

*富山市民
「まち全体がすごい元気づけられたなと思いました。」

今回の展示飛行では地震の被害が大きかった県西部沿岸部の上空も通りました。

その一つ、氷見市の姿地区。公費解体が進んでいるものの、世帯数は地震前の57より16世帯減りました。

区長の山本さんが声をかけ、久々に人々が集まりました。

*地区を離れた住民
「(姿地区を)離れたくなかった。久々に皆さんにお会いしてうれしい」

*姿地区の住民
「寂しい、取り残されたみたいでいやな感じがするわ。自分が。今までワーワーみんなで言ってたのに。(じゃあ、きょうは久々に)、みんなに会えた。ほんと久しぶりだわ」

一瞬しか見えませんでしたが住民は大満足です。

*姿地区の住民
「元気もらったよ。みんなに会えたし」
「自分が生まれた場所で海と(ブルーインパルスが見られて)感動した。うれしかった。興奮しました。ありがとう。とっても素敵だった」

*氷見市姿地区 山本譲治区長
「これから一歩一歩村のために一生懸命協力し合ってやっていこうと思っています」

一日も早い復興を願い大空に羽ばたいた「ブルーインパルス」。

多くの人に復興への後押しとなる笑顔を届けました。

ブルーインパルスに感謝を伝える横断幕などが掲げられるなどブルーインパルスに力をもらっているのが伝わりました。

また今回の展示飛行では、富山県出身の2人の隊員が整備など地上班としてブルーインパルスを支えていたということです。

富山テレビ
富山テレビ

富山の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。