名門バレエ団に松山の小学生が出演!

現在、日本全国で公演中の「ウクライナ国立バレエ」が7月30日に愛媛・松山市で上演された。

この歴史ある名門バレエ団の舞台に、なんと地元・松山市の小学生2人が出演した。

そこには今までの経験や、体験を詰め込んだ時間が流れているはず。どんな時間が流れていたのだろうか。

ふたりの練習は続く
ふたりの練習は続く
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世界的バレエ団「ウクライナ国立バレエ」が来日公演中

「芸術の古都」と呼ばれるウクライナの首都キーウに本拠地を置く、ウクライナ国立バレエ。

150年以上の歴史を持つこのバレエ団では、寺田宜弘さんが芸術監督を務めています。

クラシックから現代作品まで幅広い演目を世界中で披露し、実力派ソリストたちの迫力ある踊りで注目を集めています。

寺田宜弘さんが芸術監督を務める
寺田宜弘さんが芸術監督を務める

松山市の小学生2人が出演へ!短期間で猛練習

そんな世界的バレエ団のステージに立ったのは、松山市のバレエ教室「スタジオミーム」に通う小学5年生の徳永麗子さんと、小学6年生の菊池華さん。

2人はプロとの共演を通じて、子どもたちに貴重な経験を提供するプロジェクトに選ばれ、わずか1か月という短い期間で集中レッスンに励んできた。

わずか1か月という短い期間で集中レッスン
わずか1か月という短い期間で集中レッスン

憧れの舞台に挑む2人の思い

徳永麗子さん:
「驚いたけれど、なかなかないチャンスなので頑張りたいと思いました。プロのダンサーの踊りを間近で見て学んだことを、本番で生かしたいです」

菊池華さん:
「選ばれて嬉しかったです。プロのダンサーと一緒に踊れるのが楽しみです」

2人が通うスタジオの先生、大野菜穂さんはこう話す。

「こういう機会は、出演する子にとっても、周りで一緒に学ぶ子たちにとっても大きな刺激になります。舞台を“見る”だけでなく、プロと一緒に“感じる”ことで、学びが深まると思います」

プロのダンサーの踊りを本番に生かしたい
プロのダンサーの踊りを本番に生かしたい

出演演目は「ラ・バヤデール」第2幕 “壺の踊り”

2人が出演したのは、インドを舞台にした古典バレエ「ラ・バヤデール」第2幕。“壺の踊り”という子役も登場するシーンで、エキゾチックな音楽としなやかなステップが魅力だ。

プロのダンサーとの掛け合いが見どころで、華やかな中にも繊細さが光るシーンもある。

徳永さんは公演の前に「最初の『壺の水が欲しい』という動きに力を入れて練習しました。見てほしいです」と語ってくれた。

古典バレエ「ラ・バヤデール」第2幕“壺の踊り”
古典バレエ「ラ・バヤデール」第2幕“壺の踊り”

世界のトップダンサーとリモートでレッスン!

本番前には、共演するダンサーの2人がオンラインでレッスンを実施。

登場したのは、世界的プリンシパルのエリーナ・ビドゥナさんと、ベテランダンサーのニキータ・スハルコフさん。

2人の踊りを見たスハルコフさんは、
「とても素晴らしいバレリーナです。舞台ではとにかく楽しんでください。それが一番です」と温かいアドバイス。

また、「この演目はバレエを学ぶ子どもたちにとってぴったり。2人がプロと一緒に踊るのは、理にかなっています」と語り、今回の共演を高く評価した。

舞台ではとにかく楽しんで
舞台ではとにかく楽しんで
テレビ愛媛
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