東京電力は、2025年度第1四半期で8500億円を超える赤字となることを発表しました。

東京電力ホールディングスは2025年度第1四半期の決算を発表し、8576億円の赤字を明らかにしました。

四半期の赤字幅としては福島第一原発事故があった2011年第4四半期以来の大きさです。

巨額の赤字となった要因は、燃料デブリ取り出し準備に新たに見込まれる費用などとして、9030億円を災害特別損失に計上したためとしています。

東電は会見で「燃料デブリ取り出し準備の作業費用等の計上は廃炉の進捗を示すもの」としたうえで「引き続き、賠償、廃炉、復興に全力で取り組み、必要な年間5000億円の資金の確保に努める」と強調しました。

一方、今年度の業績予想は、柏崎刈羽原発の再稼働時期が見通せないことを理由に未定としています。