目の前に突然「カモシカ」!?カメラが捉えた衝撃の飛び出し
その日、仙台の通勤風景に突如として現れたのは…。
パカラッ、パカラッ。颯爽と走り抜けていく、まさかの“カモシカ”。
7月30日の朝、仙台市青葉区小松島にある東北医科薬科大学の前で、ニホンカモシカが突然道路に飛び出す瞬間が、FNNビデオポストに投稿された。
映像には、体長1メートルほどのカモシカが物陰から姿を現し、カメラの前を軽快な足取りで横断していく様子が映っている。時間は午前9時前。人も車も多い時間の出来事だった。
「どこから来たの?」住宅地×大学前=異色の遭遇
カモシカが出没したのは、JR仙台駅から北に約3キロの住宅地。周囲には大学キャンパスや商店、住宅が立ち並び、普段は学生や通勤者が行き交うエリアだ。
映像を撮影したのは、近所に住む男性。「朝ジム」へ向かおうと外に出た際、坂の上にカモシカの姿を発見。すぐにカメラを構え、待ち構えていたところ、“飛び出しシーン”を捉えたという。
撮影者:
「怖さというより、びっくり。このあたりでカモシカを見るのは初めて。普段は車も人も多い道なので、一体どこからやってきたのか…」
なお、今回の出没による事故やけがの情報は確認されていない。

森の住人、街へ “台原ルート”の可能性も?
今回の現場近くには台原森林公園があり、カモシカが周辺に迷い込むケースも珍しくないという。実際、管轄の仙台北警察署にはたびたび目撃情報が寄せられている。
ニホンカモシカは国の特別天然記念物に指定されており、本来は山間部などで暮らす生き物。都市部への出没は、季節や環境変化、エサ不足など、さまざまな要因が考えられる。
今回の「朝ラン」はどこへ向かったのか、あるいは無事に山へ帰ったのか…。通勤・通学路に突如現れた“森の住人”は、街の人々にちょっと不思議な夏の思い出を残して、走り去っていった。
