北海道日本ハム5-4福岡ソフトバンク
7月30日(水)、ゲーム差なしで迎えた首位攻防第2戦。北海道日本ハムファイターズ対福岡ソフトバンクホークスをエスコンフィールドHOKKAIDOに迎え、激闘の一戦を繰り広げました。
ファイターズの先発は7勝目を狙う北山亘基。初回はストレート主体の力強い投球で、周東をレフトフライ、ダウンズを空振り三振、柳町を二塁ゴロに打ち取り、完璧な立ち上がり。2回もクリーンアップを三者凡退に抑え、守りから試合の流れを作ります。
するとその裏、攻撃陣が応えます。郡司裕也、石井一成の連打と清宮幸太郎の進塁打で1アウト二・三塁とすると、松本剛のライト前への打球を右翼・山本が落球し、1点を先制。さらに一・三塁から、この日25歳の誕生日を迎えた水野達稀がスクイズを決め、リードを2点に広げました。
120球の力投も報われず、北山悔しいマウンド降板
しかし3回表、海野のツーベースと牧原の進塁打で1アウト三塁とされると、周東のレフト前タイムリーで1点を返されます。さらに周東がすかさず二盗を決めると、ダウンズの遊ゴロを水野が一塁へ悪送球。この回2点を奪われ、試合は2-2の同点に。
以降は緊迫した展開が続きますが、5回裏に再び試合が動きます。先頭の水野が死球で出塁し、田宮が送りバント。続く水谷瞬がセンター前へタイムリーを放ち、さらに後逸を誘って水野が一気に生還。ファイターズが3-2と勝ち越しました。
3回以外は安定した投球を続けていた北山ですが、8回表に再びピンチを迎えます。牧原に中前打を許すと、続く周東に右中間を破られ、再び同点に。さらにダウンズをファウルフライに打ち取ったところで降板。7回1/3で120球、被安打7、失点4の粘投でした。
2番手・上原健太は、柳町をショートゴロに仕留めて2アウト三塁としますが、近藤健介に勝ち越しタイムリーを浴び、3-4と逆転されます。
清宮『北山のために打った』悔しさを晴らす渾身の一打
それでも8回裏、ファイターズは再び反撃。2アウトから郡司がセンター前に運び、代走・矢澤が二盗を成功。石井が粘って四球を選び、一・二塁。中島卓也を代走に送り、一打逆転の場面で清宮に打順が回ります。
その清宮が、藤井皓哉から右中間を深々と破るタイムリースリーベースを放ち2者が生還。ファイターズが5-4と劇的な逆転に成功し、スタンドは大歓声に包まれました。
最終回のマウンドを託されたのは柳川大晟。きっちりと3人で打ち取り試合終了。ファイターズが劇的勝利でホークスを下し、再び単独首位に返り咲きました
試合後、清宮は「昨日、最後のバッターで、チャンスを作ってもらいながら生かせなくて、結構悔しくて。今日は絶対取り返してやるぞって思っていました」そして同級生の先発・北山に向けても「すごく粘ってくれていたんですけど、僕たちが3点しか取れなくて、悔しい降板をさせてしまった。すごく責任感じていましたし、絶対北山のために打ってやると思っていました」と語りました。
新庄剛志監督は「大事な試合はまだまだ先」としながらも、「今日は嬉しいね。ファンのみなさんにいいゲームを見せられたところが一番嬉しい」と笑顔を見せました。