2024年、人口に対して自ら命を絶った人の割合を示す自殺死亡率は、岩手県が全国ワーストとなりました。
対策を話し合う県の協議会が7月28日に開かれ、命の門番と呼ばれる「ゲートキーパー」の養成を進めることなどが確認されました。

県の自殺対策推進協議会の会合には、医療や経済関連の団体などから約50人が出席しました。

国の統計によりますと2024年、県内で自殺した人は人口10万人あたり22.3人で、2020年以来の全国ワーストとなりました。

28日の会議では2025年度の取り組みとして、身近な人の心の不調に気づき見守りなどを行う「ゲートキーパー」を、理容美容業界と連携して養成することや、専門家による出張セミナーを開くことなどを確認しました。

県自殺対策推進協議会 大塚耕太郎会長
「できるだけ包括的にというのが県の対策。もう一つはゲートキーパー対策で、相談でキャッチするところに力を入れる」

また職場の人間関係や多重債務、孤独感など、様々な要因が深刻な悩みの原因になり得ることについて、県民の間で理解の輪を広げるといった内容を、県の自殺予防宣言に付け加えることが承認されました。

岩手めんこいテレビ
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