熊本市内の河川や井戸から、国の指針値を超える有機フッ素化合物が検出された問題について、熊本市の専門家会議で新たに北区の17地点で指針値を超えたと報告しました。
熊本市では2023年3月、北区植木町など2カ所の井戸の地下水から、国の指針値を超える有機フッ素化合物を検出。その後の調査でも、北区を流れる井芹川などから有機フッ素化合物が検出されたことから、熊本市は専門家会議を設置し調査を行っています。
7月22日に開かれた2回目の会合では、143地点の水路や井戸を追加調査した結果、北区植木町などの17地点で新たに国の指針値を超える有機フッ素化合物を検出したと市側が報告しました。
最も高い所では、国の指針値の約11倍、1リットル当たり550ナノグラムの有機フッ素化合物を検出した地点もあったということです。
これまでの調査で、北区にある産業廃棄物の最終処分場から流れ出た水が原因とみられるケースがあることから、熊本市は国の補助金を活用して対策を進める考えです。