夏の高校野球、準決勝の模様をお届けします。優勝候補の一角、熊本工業を破って有明が創部以来初の決勝進出を果たした試合からご覧ください。
有明先発は2年生エースの斉藤、140キロを超えるストレートと落ちる球のコンビネーションがさえました。
【西村 勇気アナウンサー】
「空振りの三振、最後は沈んだ!素晴らしいボール。この回のアウトは全て三振でピンチを切り抜けました。有明の斉藤遼汰郎です」
援護したい打線は4回に熊工・エース山本凌雅を捉えます。
県内随一のコントロールを誇る山本が珍しく制球を乱したところからチャンスを広げ、9番の西山。
【西村 勇気アナ・実況】
「2アウト満塁、大チャンスの有明。うまくはじき返した。ライト前、はずんだ。ヒットになる。3塁ランナーホームイン。2塁ランナーも3塁を回って一気に帰ってきた。2点先制は有明高校。ラストバッター西山の先制タイムリー」
このあとも2年生エース斉藤の力投をバックが支えます。
7回、センター前に落ちようかという難しい当たりにセカンドの永田、ショートと交錯しながら気迫あふれる守備でした。
【西村 勇気アナ・実況】
「捕っています、スーパーファインプレイ」
これで勢いづいたエース・斉藤は自らのバットでも追加点をたたき出し、5対0とリードを広げて最終回を迎えます。
2アウトランナー2塁1塁とピンチを背負いながらラストボールも得意のチェンジアップでした。
【西村 勇気アナ・実況】
「空振りの三振、3アウト。試合終了5対0」
「有明高校、創部以来初の決勝進出」
【有明高校 西山 享太郎 選手】
「斉藤を楽にさせてあげたいという思いがあったので、今大会ノーヒットで苦しんでたんですけどいいところで一本打てて良かったです。粘り強く守れたら絶対勝てると思うので、次勝って甲子園に行けるように頑張ります」
準決勝、もうひと試合は東海大星翔対専大熊本。こちらも大会屈指のサウスポー、専大熊本の山本吏騎が素晴らしい立ち上がりを見せます。
【西村 勇気アナ・実況】
「スライダー、空振りの三振。3アウト、1回2回と3者凡退に切って取りました、専大熊本の山本吏騎」
キレのある球で3回までゼロに抑えていた専大熊本・山本ですが4回につかまります。
「ベルトより上に浮いた変化球を打つ」そう話していた東海打線の狙いがハマりました。
4回、3番・平仲。
【西村 勇気アナ・実況】
「ヒットと送りバントでワンアウト2塁。さぁチャンス初球攻撃。センターに抜けた。福島は一気に帰ってくる。バックホームはどうだ?ホームインしました。1点先制は東海大星翔!」
このあとも4番から6番まで合わせて4連打を放った東海大星翔。3点をリードして試合を優位に進めます。
東海大星翔・先発の水野はカーブと直球のコンビネーションでしり上がりに調子を上げました。
7回にはレフトとライトの連続ファインプレーが飛び出すなど、バックも盛り立てます。
8回からリリーフの三池と2人で完封リレーを達成し、5対0で勝った東海大星翔が決勝進出を果たしました。