夏の高校野球宮城大会は7月21日、準々決勝2試合が行われました。
第1シード・仙台育英と第5シード・東北による伝統のライバル対決は手に汗握る熱戦となりました。
夏9年ぶりの甲子園を狙う東北。2年ぶりの甲子園を目指す仙台育英。
多くの観客が詰めかける中、3回、仙台育英が2アウトながらランナーを3塁に置くと、2番・原選手の打球が相手のエラーを誘い先制に成功します。
それでも5回、東北は仙台育英のエース左腕吉川投手からチャンスを作り9番・引地選手!ストレートを逆方向にはじき返し同点のタイムリースリーベース!
さらに続く1番・宍戸選手は相手の意表をつく初球スクイズ!今年、未だ公式戦での自責点がなかった吉川投手から小技を絡め2点を奪い逆転します。
それでも仙台育英は7回、三者連続ヒットで同点に追いつくと…なおもチャンスで6番・高田選手!センター前へしぶとく運ぶタイムリー!仙台育英が4連打で一気に逆転!再びリードを奪います。
意地を見せたい東北はそのウラ、一打逆転のチャンスを作ります。しかしここは仙台育英・吉川投手が空振り三振に仕留めます。
吉川投手は9回のマウンドにも上がると、10奪三振136球で完投!ライバル対決に3対2で勝利した仙台育英。ベスト4進出を決めました。
東北・大場隼汰主将(3年)
「最後仙台育英に敗れたということは自分の一生の宝物。もう一度仙台育英に拍手を贈って東北高校のメンバーにも感謝であったり頑張ったと伝えたい」
そして、ノーシード同士となった仙台一高と古川学園の一戦は延長タイブレークの10回。水上選手のタイムリーなどで仙台一高が2点を奪います。
5対4で接戦を制した仙台一高。39年ぶりのベスト4進出を果たしました。