夏の高校野球宮城大会はきょう(7月24日)、石巻市民球場で準決勝2試合が行われ、決勝進出をかけた熱い戦いが繰り広げられました。
2年ぶりの王座奪還を狙う第1シード仙台育英と、勝てば1964年以来の決勝進出となる仙台一高が対戦した第1試合。仙台育英は初回、今大会初めて3番に起用された土屋選手が「完璧なあたりだった」と振り返る先制2ラン!土屋選手の一振りで仙台育英が先手を奪います。
一方、ここまで27得点と打撃好調な仙台一高は3回、チャンスできょうチーム初ヒットを放っている水上選手がセンターへのタイムリー!4番の一打で、仙台一高が1点差に詰め寄ります。
しかしその後、仙台育英が得点を重ね、3点リードで迎えた6回。1番・田山選手の今大会2本目となる一発は、試合を決定付ける3ランとなりました。その後も攻撃の手を緩めなかった仙台育英。7回コールド勝ちで4年連続の決勝進出を決めました。
仙台育英 土屋璃空選手(Q、決勝に向けて)
「楽天モバイルパークで(去年の)リベンジを果たすという意味で、76人で甲子園行くという思いを持って決勝に臨みたい」
第2試合は、ともに1990年代以来の決勝進出を目指す学院榴ケ岡と東陵の一戦。東陵は0対0の4回、7番・小山翔選手のタイムリーで先制に成功します。投げては今大会、全試合に先発し、防御率2点台のエース・幸投手が得意の緩急を使ったピッチングで5回までわずか1安打に抑える好投を見せます。
それでも、対する学院榴ケ岡は2点を追う6回、ランナー3塁1塁から3番・後藤選手がセーフティースクイズ!ここまで打ちあぐねていた東陵の幸投手から1点をもぎ取ります。
その後、同点となり両者譲らぬまま迎えた9回。学院榴ケ岡は2アウト3塁1塁の場面。意表を突くセーフティバント!これが相手のミスを誘い決勝点となりました。小技を絡め、接戦を制した学院榴ケ岡が1992年以来の決勝進出を決めました。
学院榴ケ岡 七森飛(ひゅう)選手
「甲子園に行きたいし行けるチームだと思っているので、絶対勝って甲子園に行きたいです」
一方、敗れた東陵。36大会ぶりの甲子園を目指した夏はベスト4で幕を閉じました。
東陵 三浦颯天(はやて)主将
「3年生30人でいろんなことを乗り越えられてよかった」