原爆投下から80年、アメリカの信徒によって復元された浦上教会の鐘の祝福式が17日、営まれました。

長崎市の浦上教会に贈られた「希望の聖カテリの鐘」です。

80年前、原爆投下によって教会は大きな被害を受け、左側の鐘楼は空のままでした。

これを知ったアメリカのカトリック信徒、ジェームズ・L・ノーラン・ジュニア教授が600人以上から寄付を集めて鐘を復元、教会に寄贈しました。

鐘の祝福式には信徒など約120人が参列しました。

教授と鐘の復元を提案した浦上の信徒で被爆二世の森内浩二郎さんが鐘を鳴らしました。

被爆二世で浦上の信徒 森内浩二郎さん
「この鐘を大事にしてもらいたい」「平和を願う人達が世界からこの天主堂に集まってくる、そういうものをつくりたい」

米・ウィリアムズ大学 ジェームズ・L・ノーラン・ジュニア教授
「鐘は団結の象徴だと思う。分断が深まっている世界で、希望と平和を願う心を育むものになれば」

祝福を受けた鐘は、今年8月9日の午前11時2分に鳴らされ、浦上の丘に2つの鐘の音が響きます。

テレビ長崎
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