一部区間の整備方式が決まっていない九州新幹線西九州ルートをめぐり、石破首相は17日、全線フル規格は九州の発展につながるとして「佐賀県に納得いただくのは国の責任」と明言した。
西九州ルートは九州全体の発展につながる
石破 茂 首相:この新幹線を、直通させなければなりません。

石破首相は17日午前、長崎市で演説し、九州新幹線西九州ルートについて「フル規格で直通することは長崎県民の悲願であり、西九州や九州全体の発展に間違いなくつながる」と述べた。

九州新幹線西九州ルートをめぐっては、当初、レールの幅が異なる在来線と新幹線の両方を走ることができる「フリーゲージトレイン」の導入を目指していたが、与党の検討委員会は開発が難航したことから断念した。
佐賀に納得いただくのは国の責任
2022年9月23日に、在来線とフル規格新幹線の対面乗り換え方式により開業した「九州新幹線西九州ルート」。

長崎県が「全線フル規格」での整備を求める一方、佐賀県は財政負担が大きいことなどから否定的で、新鳥栖と武雄温泉の間は未だに整備方式が決まっていない。

石破茂 首相:佐賀県の皆さま方にどのようにご納得をいただくのかということは、主として国の責任であります。

大石知事はこれを受け「長崎県と佐賀県、JR九州に国を加えた『4者協議』を実現し、議論が前に進むことを期待したい」としている。
(テレビ長崎)