月額9万円で、全国にある別荘を好きなタイミングで利用できる、サブスク別荘に迫りました。

大自然の中、たき火をしながらビールで乾杯する社員に、施設の中で新入社員と一緒にゲームを楽しむ役員の姿も。

実はここ、企業が福利厚生として導入できる、“サブスクリプション形式の別荘”なんです。

都心から車で2時間ほど。
見えてきたのは大自然の中にある、いくつもの別荘。

スタートアップ企業「SANU」が展開する、企業が福利厚生として導入できる“サブスクリプション形式の別荘”

「SANU」法人事業責任者・伊藤光祐さん:
新しい保養所という形で非日常の体験をもっと従業員の方にも体験してほしい。肩書なども忘れて、フラットなコミュニケーションが取れた。より仕事が円滑に進むという。

すでに200社以上が導入していて、月額9万円で全国にある別荘を好きなタイミングで利用できます。

「都会の喧騒を離れ、大自然の中でリフレッシュしたい」。
そんな、仕事と休暇を合わせたワーケーションに、合宿形式の研修などで利用する企業が増えています。

室内は国産材を使用した木造建築になっていて、開放感のある空間に。
キッチンやバスルーム、ワークスペースなどの設備も充実しています。

「SANU」法人事業責任者・伊藤光祐さん:
元々保養所が、資金が潤沢にあって大きな会社さんが持つようなサービスだったと思う。我々はシェア型というような、新しい別荘の在り方という部分を展開することで、これまで所有できなかった企業さんにも手軽に使っていただける。

企業にとって、社員の満足度・団結力を高める機会を創出し、離職率の低下や仕事の生産性向上につなげたい狙いがあると言います。

今回、サブスク別荘で合宿形式の新入社員の研修を行ったのは「ポールトゥウィン」。

主にITサービスを展開し、様々な企業のソフトウェア・ゲームの開発のサポートを手掛けています。

「ポールトゥウィン」人事本部・長谷川和貴さん:
1人よりチームで仕事を行うことが多いので、研修を通じてチームビルディング、コミュニケーションの部分を学びとって欲しい。

複数のチームに分かれた、新入社員たち。
チームごとに企画した様々なゲームを通して、上司や役員と垣根なく交流する機会を創出。

普段、会社では話しづらい仕事に関する悩みや、将来就きたい事業について話し込む姿が。

「ポールトゥウィン」新入社員:
普段関わることのできない上司の人だったり、先輩の人とコミュニケーションを取ることで、自分にはない部分がまだあると思うので。そういうのを学べる良い機会になるなと思います。

「ポールトゥウィン」人事本部・坂瑞穂さん:
自然の中で思考が解放されると思っている。新しい視点とか発想が生まれたり。

さらに、地元で購入した食材を使い料理をしたり、専用のスペースでたき火や花火をしたりして楽しむ事も。

企業だけではなく、個人も利用できる「SANU」。
今後は全国に100拠点を展開していきたい考えです。

「SANU」法人事業責任者・伊藤光祐さん:
今後は暮らし方だったり働き方も再設計される中で、様々なポテンシャルを活かせる。日本という土地は、世界の中でも四季があり海と山もあるといった所で、すごく自然にあふれた場所であるのかなと。自然環境ともより調和をするために木材を中心に、再利用や解体を前提として設計をしていて、木を切らない建築を心がけている。