松江市の40代男性が、6月8日から22日までの間に、SNSを通じた投資詐欺で300万円をだまし取られる被害にあったことが分かりました。
警察は「SNSで知り合っただけで、会ったこともない人を簡単に信用しないでほしい」などと注意を呼びかけています。

●巧妙な勧誘から始まった詐欺

被害にあったのは、松江市の40代の男性です。
松江警察署によると男性は、5月9日に動画サイトを閲覧中に、有名投資家が優良株を紹介する広告に興味を持ちアクセスしたところ、SNSアプリのアカウントが追加され、有名投資家を名乗る人物からSNSアプリのグループに招待されたということです。グループでは、投資で利益を得ている話が交わされていて、「青木」と名乗るアカウントから被害者に直接メッセージが送られてきました。

「青木」は株取引のアドバイザーを自称していて、男性は優良株を案内されると、自分が保有する証券口座を使って、「青木」から教えられた株の売買を始めたということです。

●高額リターンをうたったデイトレードへの誘導

その後、「青木」から「500%以上のリターンが見込める株のデイトレード」を紹介され、高額の利益に興味を持った男性は、指示に従い専用アプリをダウンロード。
「カスタマーマネージャー」と名乗るアカウントに入金希望を伝え、指示された振込先口座に送金するというデイトレードアプリへの入金方法に従って、6月8日から22日までの間に7回にわたり、指定された口座に合計300万円を振り込んだ結果、すべてだまし取られたとしています。

●警察からの注意喚起
松江警察署は、このような被害を防ぐため以下の注意点を呼びかけています。

・SNSで知り合っただけで会ったこともない人を簡単に信用しないこと。
・高配当をうたった投資や「必ず儲かる」という話を勧められた場合は詐欺を疑うこと。
・高額な支払いを要求された場合は振込みを止め、警察に相談すること。

近年、SNSを悪用した投資詐欺が増加傾向にあり、特に動画サイトの広告からSNSへ誘導するケースが目立っていて、警察は、不審に思ったら、すぐに警察や消費生活センターに相談するよう呼びかけています。

TSKさんいん中央テレビ
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