参議院選挙・福井県選挙区には過去最多の7人が立候補しています。今回の争点の中でも有権者の関心が高い「物価高対策」について、各候補に聞きました。給付か減税か、それぞれの訴えを紹介します。
◆共産党・新人の山田和雄候補(58)
「私たち国民が置かれた立場は本当に苦しい。暮らし応援のメッセージとして将来、消費税をなくしていく。そこに至るまでは一律5%に減税する。その減税効果は(1世帯平均・年間で)12万円分。皆さんの気持ちと財布に12万円分のゆとりをもってもらえるということ。買い物の度についているため息を、もうつかせません」
山田候補は、消費税の一律5%への引き下げや年金の引き上げを掲げます。財源は大企業や富裕層を優遇する税制を見直して確保すると訴えます。
◆立憲民主党・新人の藤原和士候補(42)
「やはりまずは『食』食は命。食料品に対しての消費税を当面、1年間0%にする。本当にいつまで続くのかという先の見えない漠然とした不安があるので、まずは食料品消費税ゼロを掲げる。ただ、そこだけではなく長期的に見て本当に安心できる、不安を取り除いていける政策をきちんと考えていく」
かずえちゃんこと藤原候補は、物価高対策として「食料品の消費税0%」を掲げ、まずは食卓を強力に応援すると訴えます。
◆自民党・現職の滝波宏文候補(53)
「国民に2万円ずつの給付に加え、子供にはさらに2万円、低所得者にはさらに2万円を、全国民に配慮しつつ迅速かつ効果的に届ける。自治体の負担については、マイナンバーカードやマイナポイントを使いながら、できる限り負担がかからないようにDXの力を活用しながら効果的でスピーディーな給付につなげていきたい」
滝波候補は、約3兆円規模の現金給付を党の物価高対策に掲げます。給付のメリットとしては、スピーディーかつ子育て世帯へ重点的に対応できることを挙げています。
◆NHK党・新人の浜田智候補(62)
浜田候補は、物価高対策として消費税を5%に引き下げたいとしました。物価が上がるのは自然なことであり、物価の上昇とともに給料も上がっていたかつての状況を取り戻したいと訴えます。
◆参政党・新人の千田崇裕候補(39)
「日本人の未来のために何が必要なのかというと、まずは減税。日本の経済を回していくことがまずは重要。増税を推進していく政党ではなくて、参政党は減税を訴えている。日本人の生活を守るために積極財政で減税をし、日本人の生活を守る。経済を回していくということが日本を守るということにつながっていく」
千田候補は物価高への対策として「減税と積極財政」を提唱し、減税と社会保険料の削減で給料の3分の2を手取りで残すと訴えます。
◆日本保守党・新人の大坂幸太郎候補(57)
「税金が上がって、皆さんの生活を直撃しているということを忘れてはいけない。なぜこんな事になっているのか。NOと言える時は、今だ」
大坂候補は、物価の高騰とともに消費税の負担も増えていると主張。まずは食料品の消費税ゼロを強く訴えます。
◆国民民主党・新人の山中俊祐候補(41)
「給付よりも減税政策を第一にしている。というのは、給付はそれにかかる事務費や一回しか支払われないということで、なかなか国民の財布が緩まない。一方で、ある程度の期間が約束されている『減税政策』ならば、財布のひもは緩む。私たちは4つの減税政策を用意していて▼消費税を10%→5%に▼所得控除を178万円に拡大▼ガソリンの暫定税率を廃止し▼年少扶養控除を復活という減税政策で物価高対策していきたい」
山中候補は、「給付」ではなく「減税」こそが効果的だとし、消費税5%、ガソリンの暫定税率廃止など4つの減税政策を掲げます。