参政党・神谷宗幣代表の応援演説での発言について、宮城県の村井知事が抗議文を提出する事態に。

問題となったのは、「国がやらないから宮城県みたいに民営化しちゃうわけです。おかしい、宮城県は。水道なんてめちゃめちゃ大事。なんでそれを外資に売るんですか?外資に任せるのですか?」という発言でした。

この発言に村井知事は、「誤った情報を発信し県民に対して過度な動揺や不安を与えるようなことは決して許されるものではない」として、神谷代表に党として謝罪と訂正を求める抗議文を提出しました。

抗議文では、宮城県の水道事業は完全民営化とは決定的に異なる「官民連携事業」だとして、県が最終的な責任を負って水を提供する取り組みとしています。

また、事業運営会社の共同出資企業には外資系企業も含まれるものの、最大株主は国内の企業であり、外資へ売ったとする事実はないとしています。

先ほど取材に応じた村井知事は、「宮城県は水道事業を日本の企業であれ海外の企業であれ、売り渡した事実はない。所有は宮城県にあります。水道料金を上げたり下げたりするときは県議会の議決が必要。非常に憤っております。宮城県の大切な命の水を海外の企業に売り渡すなんてことがあるわけがない」と述べました。

抗議文について16日、神谷代表は「まだ見ていないので、届いているとは聞きましたけど、何がどうなのか。たぶん事業も半分以上株持たれているはずなので、そういう意味では株式を売っているはずだから、そこに問題があるということを言いたかったから、どこにクレームが来ているのかまだ分からないので、また精査して考えます」と述べました。

村井知事は神谷代表に対し、19日の土曜日までの報告を求めています。

この他、他の各党の代表者は参院選の戦いが終盤となる中、16日も各地の重点区で有権者への訴えを行いました。