カンボジア政府は、外国の犯罪グループが国内で増加しているとして、特殊詐欺拠点の撲滅を命じる首相令を発布しました。
カンボジア政府は14日、外国の犯罪グループが国内に流入しオンライン詐欺を行っているとして、国内の詐欺拠点の撲滅を命じるフン・マネット首相の首相令を発布しました。
首相令では、各州の知事や警察長官が管内の特殊詐欺拠点を一掃する責任を負うとしていて、命令に従わない場合は解任の対象になるとしているほか、軍に対しても作戦の支援を準備するよう指示しています。
現地メディアによりますと、首相令を受けて、首都プノンペンでは14日と15日に複数の拠点で当局による摘発が行われ、ベトナム人や中国人など合わせて230人以上が拘束されたということです。
ただ、カンボジアでは犯罪グループによる政府や警察関係者などへの賄賂や癒着が横行しているとみられ、実効性のある対策となるかは不透明です。