来月6日で原爆投下から80年となるのを前に、原爆で犠牲となった人の遺骨が眠る「原爆供養塔」の納骨室が、10年ぶりに報道公開されました。
平和公園にある「原爆供養塔」
【胡子記者】
「80年の時が経ってもこれほどの遺骨が保管されています」
納骨室には原爆で犠牲となったおよそ7万人の遺骨が安置されていて、名前が分かっていても引き取り手のいない遺骨が入った骨壺や、身元の分からない遺骨が納められている木箱が並べられています。
【広島市 原爆被害対策部調査課 上本慎治 課長】
「原爆死没者の慰霊と世界恒久平和の願いを共有するとともに原爆供養塔(の存在)を広め、氏名等が判明しながら遺族が見つかっていない812柱の返還につなげていきたい」
広島市は、名前がわかりながら遺族が見つかっていない812人の名簿を広島市内の公共施設に掲示しているほか、全国の自治体などにも送付しています。