鉄道の魅力を熱くお伝えする野川キャスターの「てつたま」です。
これまで2回にわたって一足早い夏休みお勧めスポットとして京都鉄道博物館を紹介してきましたが、今回でいよいよ最終回です。
それでは…出発進行!

【野川アナ】
「ドアが閉まりまーす」

前回は国鉄の新性能電車の先駆け『101系』や縦横無尽に様々な鉄道模型が駆け巡る全長30mもの巨大なジオラマ。
さらに…

【京都鉄道博物館総務企画課 久保都係長・野川アナ】
「すごい!スケルトンになっていますよ、ここ」
「はい、切符の流れがわかるようになっています」

駅の改札や…大人気!鉄道シミュレータを体験しました。
そして次に向かったのは?

【野川アナ】
「スカイテラスにやってきましたが、開放感がすごいですね。この…このですね。
あ、ちょちょ、ちょ!ええー。一瞬の出来事。幸運のドクターイエローでございます。
いきなりのドクターイエローはちょっとびっくりしました。
本当にですね、『あ、来た来た来た』って感じで…今度これ、サンダーバードですよね。
大阪から今敦賀まで行ってますけども。その後、追うようにね223系。
あー。むこうからもあっちからも、こっちからも。
いろいろ鉄道が通って行くということでランウェイみたいなところですね」

館内を巡り巡ってここでようやく昼食タイム。
レストランにはもちろん、鉄道にちなんだメニューも用意されているんです。
その中から私が選んだのは?

【野川アナ】
「こちらご用意いただきました。ドクターイエローハヤシライスでございます。
まずですね、彩りちょっと見てくださいよ。
ドクターイエローという位ですから、ターメリックライスでこの黄色、ドクターイエローの車体の色を再現したということなんですね。
ハヤシライスですからブラウンソースの色をしているわけですけども、そこにお野菜も乗っかって、色合いがまず、いいじゃないですか。でも気になるのはお味ですよね。
ソースをしっかりとすくって…いただきます。美味しい。濃厚です。
ライスがバターライスなんですよね、多分ね。
バターの香りがね、ふわっと入ってくるんですよ。
そこにしっかりコクのあるハヤシライスのソース。
さらに上にちょっとクリームものってますから、これは満足感ありますね。
さらにこの環境です。私の後ろ…背景は最高ですね」

京都鉄道博物館の旅、最後を飾るのは、実際に動く蒸気機関車も保存されている扇形車庫、梅小路蒸気機関車庫です。

【京都鉄道博物館総務企画課 久保都係長・野川アナ】
「さあ、久保さん」
「はい」
「ひとつね、この京都鉄道博物館になってもなお目玉ですね」
「そうですね」
「梅小路蒸気機関車庫」
「はい。こちら扇形車庫ということで、1914年、大正3年に建てられた車庫になります。
実物車両54両あるんですけど、そのうちの23両は蒸気機関車。そして23両のうちですね。20両がこちらの扇形車庫エリアにございますね」
「すごい!だから実物展示の本当にもう、目玉の目玉ですね」
「そうですね」
「こうして歩いても規模が段違いですねそうですね」
「そうですね。この大きさには、けっこう圧倒される方も多いですね」
「山陽本線などで活躍したね、C62の前で我々喋ってますけど、本当にもう大幹線を走った」
「そうです。旅客用では最大の蒸気機関車ですからね」
「大きいですもんね、やっぱり」
「はい」

「でもやっぱりなんと言っても、蒸気機関車、SLの代名詞といえば…この方じゃないですか?はい。D51でございますね。しかもトップナンバー」
「トップナンバーですね」
「日本で一番作られた蒸気機関車ですよね」
「そうなんですよ。1115両製造されましたね」
「その1号機」
「はい」
「SLやまぐち号を牽引しているのが200号機だと思うんですよね。それを考えてもやっぱり、蒸気機関車全体の代名詞になったD51の…もう本当に1号機、初号機です。
たぶん今見てる加藤キャスターも興奮してると思いますけども。ここからD51始まっていったということですね」

【汽笛】
「おお!」
「やあ、みんな。こんにちは!僕はトーマス。みんなは僕のことを知っているかな?」
「ご存じですか?」
「もちろん、もちろんですよ」
「青いボディーで車体番号は1番のタンク機関車」
「唐突なトーマスの登場でしたけれども、トーマスがこの並びにいるんですね」
「そうなんです、はい。こちら、来年の1月12日まででいてくれてます」

世界で親しまれる蒸気機関車トーマスが、絵本の舞台を飛び出して、京都鉄道博物館へやってきました。
今週末からは記念の企画展も開かれます。

【京都鉄道博物館総務企画課 久保都係長・野川アナ】
「C58の1号機。D51の1号機。『僕もトップナンバー1号機なんだ』みたいなこと言ってましたけども」
「そうですね、はい」
「すごい並びになりますね。トーマスはね、もう私もだいぶ子供の頃お世話になりましてね。
どうやればソドー島に住めるのかっていうのを考えたことありますけどね。
さっき喋ってる時に話しかけて聞いてみればよかったですね。そのソドー島にどうやったら移住できるか」
「本当ですね」

そして、この扇形車庫近くから出発する人気の列車が…

【野川アナ】
「今ちょうど見てください。投炭しています。投炭。炭を投げると書きますが…」

SLスチーム号です。
窓がない客車に乗って、蒸気機関車の音や煙、そして匂いを間近に感じることができます。
《SLスチーム号汽笛》
SLスチーム号は専用の線路、往復で1キロをおよそ10分かけて走ります。
午後4時の便が1日の最終運行で、この後、SLスチーム号は客車を切り離し、翌日の運行に向けた作業が行われます。
一日で溜まった石炭の燃え殻を落とし、石炭や水を補充。
扇形車庫の目の前にある転車台で方向転換する姿はダイナミックの一言です。

【野川アナ】
「さあ、ということで京都鉄道博物館をお伝えして参りました。今ちょうどね、私の後ろスチーム号の運転を終えたC56がこの転車台、ターンテーブルに乗って、これからねうちに帰るところですけども…いいですね。最後にSLを見られたっていうのも、流れとして非常にいいものがあったなと思います。本当にね、ここは私の敬愛する鉄道好きの俳優、六角精児さんが、この京都鉄道博物館のことを『鉄の楽園』と言いました。その言葉を本当に実感する一日になりましたですね」

《C56の汽笛》

【野川アナ】「鉄の楽園バインザイ」

テレビ新広島
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