長野地方気象台は中部と南部では7月16日昼過ぎから17日夜遅くにかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に十分注意するよう呼びかけています。
長野県では、16日昼前から夜遅くにかけて、太平洋高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。その後も17日夕方にかけて、大気の状態が不安定となる見込みだとしています。また、これまでに降った雨により地盤の緩んでいる所があり、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。
■雨の実況
・降り始め(14日午後5時)から16日午前5時までの降水量(アメダスによる速報値)
王滝村御嶽山 146.0ミリ
阿智村浪合 135.0ミリ
南牧村野辺山 130.5ミリ
南木曽 119.5ミリ
木曽町木曽福島 117.0ミリ
■雨の予想
中部と南部では16日夕方から17日夕方にかけて雷を伴った強い雨や激しい雨の降る所があるでしょう。雨雲が予想以上に発達した場合や、発達した雨雲がかかり続けた場合には、警報級の大雨となる可能性があるということです。
・16日に予想される1時間降水量(多い所で)
北部 10ミリ
中部 20ミリ
南部 30ミリ
・17日に予想される1時間降水量(多い所で)
北部 20ミリ
中部 20ミリ
南部 30ミリ
・16日午前6時から予想される24時間降水量(多い所で)
北部 20ミリ
中部 60ミリ
南部 120ミリ
・その後、17日午前6時から予想される24時間降水量(多い所で)
北部 50ミリ
中部 80ミリ
南部 120ミリ
気象台はは中部と南部では16日昼過ぎから17日夜遅くにかけて、土砂災害、低い土
地の浸水、河川の増水に十分注意するよう呼びかけています。長野県では、16日昼前から夜遅くにかけて落雷や竜巻などの激しい突風に注意するとともに、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。また、降ひょうのおそれもあるので、農作物や農業施設の管理にも注意が必要です。