広島市は15日、海外転入者が利用した国民健康保険の高額療養費について、自己負担限度額の算定を誤り、82世帯に約307万3000円を過大支給したと発表しました。

広島市の保険年金課によりますと、海外から転入した人は前年の所得がなくても「市民税課税世帯」に適用区分するところを「非課税世帯」として扱い、国民健康保険の高額療養費について5年間で約307万3000円を過大支給していたということです。

広島市は2017年2月から誤って支給していましたが、2020年6月までは時効期間となっていて、詳細の把握は難しいということです。

他の市町で同様の事案が相次いで発覚したことを受けて調査したところ、今回の過払いが判明しました。

広島市は対象者に謝罪するとともに、過払い分の返還を求めるとしています。
広島市は「この度の適用誤りは法令解釈を誤ったことで生じたものであり、今後、厳正な運用を行い再発防止に努めます」とコメントしています。

テレビ新広島
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