広島市南区の旧陸軍被服支廠で実施されている県の安全対策工事で、県は、必要のない穴をあわせて4か所開けるミスが発生したと明らかにしました。
施工ミスが発生したのは広島市南区にある旧陸軍被服支廠1号棟の3階の床です。
不要な穴は最大で縦およそ98センチ、横1メートル10センチに渡ります。
県では今年6月下旬から耐震補強のための準備作業を行っていて、鉄骨補強材を貫通させるために本来、2階に開けるべき穴を誤って3階にあわせて4か所、開けてしまったということです。
その後、元請業者がミスに気づき、先月27日に県に報告。県から文化庁に毀損届を提出したということです。
今後、県は早急に修復作業に当たる方針です。
県は「重要文化財を毀損したことは申し訳ない。今後は原因究明を踏まえ、再発防止策を徹底して工事を進めたい」としています。