身近な水辺の環境を守っていこうと、島根県松江市で、中学生も参加して川に生い茂る水草を刈る作業が行われました。
島根大学・國井秀伸名誉教授:
光合成が活発な時期は、結構酸素とか放出して、環境というか水に良い影響を与えるんですが、結局腐るんですよね。下手するとヘドロ状態、真っ黒な泥状態になってしまう。
専門家の話に真剣な表情で耳を傾けるのは、松江市の松徳学院中学の1年生たち。
15日は、松江市街地を流れる天神川の水草刈りに参加しました。
この活動は、水草が枯れて腐ることで起きる水質や景観の悪化を防ごうと、環境保護に取り組む松江市のNPO法人の呼びかけで、自然再生センターの主催で毎年、水草が大きく成長するこの時期に行われています。
生徒:
すごい量の水草だ。
水の中に入って、川底に生えている水草を手で刈っていきます。
生徒:
楽しいです。動くのが大変です。(水草が)足に絡まります。
一方では、2本の竹ざおを使って水草をはさむと、一気にねじり上げ、刈りとっていきます。
生徒:
挟んで、巻いて、上げる。
生徒:
もっといろんなところに掃除しに行って、いっぱいやりたいです。
刈り取った水草は、15キロほどが入るコンテナ20個以上に。
軽トラックの荷台がいっぱいになりました。
自然再生センター・小倉加代子副理事長:
水辺に親しんでもらったりきれいにするだけでなく、まず興味を持ってもらう。天神川が身近になってくれたら嬉しいですね。
刈り取られた水草は、NPO法人が管理するサツマイモ畑にまかれ、雑草をおさえるのに役立てられるということです。