太平洋戦争の終結から80年となるのに合わせ、戦争経験者やその家族が残した資料を紹介する展覧会が、鳥取市で開かれています。

必勝を祈願し寄せ書きされた「日章旗」。
そして、赤い糸で「武運長久」と縫いこまれた「千人針」。
戦時中、戦地に赴く兵士に贈られた品々です。

鳥取市青谷町の「鳥取市あおや郷土館」で開かれている展覧会『戦後80年 戦争を知らない人たちへ』。
会場には、地元・青谷町にゆかりのある戦争経験者や、その家族が残した戦争に関する資料約100点が展示されています。

「臨時召集令状」、いわゆる“赤紙”。
兵士として招集される際に送られた令状です。
招集の日付は8月17日、終戦後だったため、軍に提出されずに手元に残ったきわめて珍しいものだということです。

また、青谷町で生産が盛んな「因州和紙」で作られた風船爆弾は、気球を使って爆弾をアメリカまで飛ばして攻撃する兵器で、因州和紙が気球の素材に用いられました。

鳥取市あおや郷土館・奥村寧子主任:
当時の人たちがどういう風に考えていたのか、どういう風に生活しなければいけなかったのかというのを今の自分と比べていただいて、平和の尊さ、戦争の悲惨さを感じていただきたい。

この展覧会は、鳥取市あおや郷土館で8月24日まで開かれています。

TSKさんいん中央テレビ
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