大野市内では7月に入り、市街地にあるコンビニの駐車場にクマが現れるなど出没が相次いでいます。クマによる人身被害を防ごうと、市など関係機関による対策会議が開かれ、改めて市民に注意を呼び掛けることを確認しました。
クマの出没対策連絡会には、大野市のほか県や警察、猟友会などの担当者が参加しました。
会議では、市内の出没件数が4月から6月までは16件と、2024年に比べて少なかったものの、7月に入ってから10日までで3カ月分に匹敵する13件の目撃や痕跡の情報が寄せられたことが報告されました。
7月5日夜にはコンビニエンスストアの駐車場にクマが現れ、おりを設置するなどの対応が取られましたが捕獲されていません。
市の担当者は「(7月は)例年よりも多く、先日も市街地にクマが出たということで、今後増えてくる可能性もある。出没状況に注視していきたい」と警戒を強めています。
15日の会議では、秋にかけて市民に朝夕の外出時の注意や建物の戸締りの徹底を呼び掛けることや、8月には山の中でクマのえさとなるブナ科の樹木の実の状況を調査することなども報告されました。